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2003 年度 実績報告書

延髄心臓血管運動中枢の機能分化の解明

研究課題

研究課題/領域番号 14370019
研究機関筑波大学

研究代表者

照井 直人  筑波大学, 基礎医学系, 助教授 (40111372)

研究分担者 尾崎 繁  筑波大学, 基礎医学系, 講師 (60292546)
キーワード心臓 / 交感神経 / 血圧調節 / プレモータ・ニューロン / 延髄腹外側部 / 心拍数調節
研究概要

循環調節に関わる交感神経は必ずしも常に同じように活動しているわけではなく、支配する組織・器官の血管床別に活動が異なる(交感神経地域反応Iriki等,1971)。このような事実を説明できる中枢ニューロン構成はいまだ明らかでない。交感神経地域反応は、延髄を含めた上位中枢を構成するニューロン群に、各組織・器官の血管床別のグループが存在し、それらのニューロン群の活動に差異があることに由来すると想定されているが、いまだその証拠はない。
そこで、本研究では、延髄の血管運動中枢を構成するニューロンが機能別に存在することを証明する。1)皮膚血管運動調節ニューロン、2)心臓交感神経活動調節ニューロン、3)内臓血管運動調節ニューロン、4)筋血管運動調節ニューロン、この4種類の網様体脊髄路ニューロンの延髄腹側内での分布の違い、上位中枢からの入力によって生ずる反応の違い、末梢からの入力によって生ずる反応の違いを明らかにすることによって、延髄内心臓血管運動中枢の実体を明らかにすることを目的とする。
麻酔ウサギを用い、実験を行った。昨年度は皮膚血管運動を調節すると思われる網様体脊髄路ニューロンを同定したが、本年度は心臓を支配する交感神経のプレモータニューロンの同定を試みた。低酸素に暴露するとウサギの心臓交感神経活動が低下し心拍数が減少するが、腎臓の交感神経活動は増加し血圧が上昇する。この反応の違いを利用し、延髄腹外側にある網様体脊髄路ニューロンの分類を試みた。その結果約25%のニューロンが、交感神経心臓枝同様低酸素暴露で活動が抑制され、残りのほとんどのニューロンは活動が亢進した。現在、この抑制されるニューロンが心臓交感神経のプレモータニューロンであるかをさらに解析中である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 小金澤 禎史: "2種類の延髄血管運動調節プレモータ・ニューロン"薬理と臨床. 13・3. 200-201 (2003)

  • [文献書誌] Koganezawa, T: "Responses of the barosensitive reticulospinal neurons in the rostral ventrolateral medulla during hypoxia"Neuroscience Research. 46・suppl. S76 (2003)

  • [文献書誌] Koganezawa, T: "Effects of hypoxia on the barosensitive reticulospinal neurons of the rostral ventolateral medulla in rabbits"Society for Neuroscience Abstract Viewer/Itinerary Planner. 501.1 (2003)

  • [文献書誌] Inoue, K.: "RunX3 is essential for the target-specific axon pathfinding of trkC-expressing dorsal root anglion neurons"Blood Cells Mol.Dis.. 30. 157-160 (2003)

  • [文献書誌] Ozaki, S.: "FORMATION OF EXCESS SENSORY TERMINALS IN THE PLANTARIS MUSCLE OF BAX-DEFICIENT NEONATAL MICE"Society for Neuroscience Abstract Viewer/Itinerary Planner. 866.2 (2003)

  • [文献書誌] Kinugasa, T.: "The effects of sciatic nerve axotomy on spinal reflexs in Bax deficient neonatal mice"Jap.J.Physiol.Suppl.. 53. S223 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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