研究課題
基盤研究(B)
平成14年度は、一過性の高強度インターバル運動後の血漿量および血漿蛋白量の変化を若年者と高齢者また、サプリメント摂取が血漿蛋白量と血漿量を増加させるか否かを検討した。その結果、高齢者では運動後の血漿蛋白質量および血漿量増加機能が減弱していること、さらに、運動直後の糖質蛋白質サプは、若年者、高齢者両群において、これらの機能を改善することが明らかとなった。平成15年度は、実際に持久性運動トレーニングを行った際、サプリメント摂取群では非摂取群に比べ血液量の増加が亢進しているか、もし、亢進している場合、それは好気的運動能、体温調節能をより改善するのに役だっているか、の2点について検討した。その結果、蛋白質・糖質サプリメント摂取群はプラセボ摂取群に比べて、持久性トレーニング後に血液量、下肢骨格筋量の増加が亢進し、それらと共に最大酸素摂取量、体温調節能の増加も亢進した。平成16年度は、平成15年度の高齢者の結果について若年者においても同様の結果が得られるか、否かを検討した。その結果、蛋白質・糖質サプリメント摂取群はプラセボ摂取群、両群とも、持久性トレーニング後に血液量、心拍出量、最大酸素摂取量、体温調節能の増加が亢進した。また、体温調節能は、蛋白質・糖質サプリメント摂取群はプラセボ摂取群に比べ優位に改善した。しかし、血漿蛋白質量、血漿量はサプリメント群で、プラゼボ群に比べ、増加傾向は認めたものの有意差を認めなかった。今後、トレーニングの運動強度、体温調節反応の検査条件を変えて、検討する必要がある。以上、運動直後の蛋白質サプリメントの摂取は、若年者、高齢者において、運動トレーニング後の体温調節能の改善を増強することが明らかとなった。これに、血漿量の増加がどのように関与しているか、は今後の研究課題である。
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