研究課題/領域番号 |
14370026
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
上田 陽一 産業医科大学, 医学部, 教授 (10232745)
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研究分担者 |
野口 淳 産業医科大学, 医学部, 助手 (00330978)
芹野 良太 産業医科大学, 医学部, 助手 (00309957)
澁谷 泉 産業医科大学, 医学部, 助教授 (50162649)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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キーワード | ストレス反応 / 中枢性摂食調節 / 視床下部 / CRH / オレキシン / ニューロメジンU / ガラニン様ペプチド / Fos |
研究概要 |
本研究では、ストレスが惹起する生体反応、特に摂食障害のメカニズムに新規の摂食関連ペプチドが関与している可能性を検討し、その分子基盤と作用メカニズムについて解明することを目標とした。オーファンGPCRの内因性リガンドとして新たに発見された摂食関連ペプチドとして、具体的には、オレキシン、ニューロメジンUおよびガラニン様ペプチド(GALP)に注目して、ストレス反応との関わりについて検討した。それぞれのペプチドの概略は以下の通りである。 (1)Fos蛋白の発現を指標として、給餌制限、2-デオキシグルコースの脳室内投与、拘束ストレスや寒冷ストレスによりラット視床下部のオレキシン産生ニューロンの活動が亢進することを証明した。さらに、ラット脳室内に投与したオレキシンは視床下部-下垂体-副腎(HPA)軸を賦活化すること、扁桃体内のCRHニューロンを活性化することを明らかにした。 (2)ラット脳室内にニューロメジンUを投与すると、視床下部室傍核(PVN)にc-fos遺伝子の発現が見られること、ACTH分泌と同時に下垂体後葉ホルモンであるバゾプレッシンおよびオキシトシンの分泌も促進することを見出した。ただし、バゾプレッシンの分泌反応に比べてオキシトシン分泌に対する効果の方が大きかった。 (3)菌体毒素であるリポポリサッカライド(LPS)で惹起したエンドトキシンショック時や慢性炎症ストレスによりラット下垂体後葉でのGALP発現が増加することを見出した。脱水などの浸透圧刺激で視床下部弓状核のGALP遺伝子発現は増加しないが、下垂体後葉では著明に増加すること、LPSで誘起したエンドトキシンショック時には下垂体後葉および視床下部弓状核の両部位でGALP遺伝子発現が著明に増加することを明らかにした。また、肥満ラット(fa/fa)での弓状核ニューロンではGALP mRNAが低下、下垂体後葉細胞ではGALP mRNAが増加していることも見出した。
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