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2002 年度 実績報告書

レジオネラ属細菌の環境中および宿主内での生存適応戦略とその多様性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 14370094
研究機関九州大学

研究代表者

吉田 真一  九州大学, 医学研究院, 教授 (60128113)

キーワードレジオネラ / バイオフィルム / アメーバ / 細胞内寄生菌 / Djl
研究概要

1.バイオフィルム形成の条件
L.pneumophilaがバイオフィルムを形成する条件について検討した。本菌をBYE液体培地中で培養した場合、37℃では液面に管壁から剥がれやすいバイオフィルムを形成し、電子顕微鏡で観察すると菌体は長く伸長して線維状になっていた。一方、25℃で培養した場合、剥がれにくいバイオフィルムを形成し、菌体は短い桿菌状であった。(第55回日本細菌学会九州支部総会、平成14年9月、別府、にて発表)
2.バイオフィルム中、アメーバ中のレジオネラの高温暴露に対する抵抗性の検討
25℃で形成されたバイオフィルムに生息するL.pneumophila、アメーバAcanthamoebaに貪食されたL.pneumophila、液中に単独浮遊するプランクトニック状態のL.pneumophilaを各々高温(60〜75℃)に暴露させ抵抗性を調べたところ、バイオフィルム中では有意に抵抗性が高くなっていた。
3.細胞内増殖機序の多様性の研究
Legionella dumoffii細胞内で増殖するのに必要な遺伝子を解析した。まずtransposon mutagenesisによって、マウスのマクロファージ系株化細胞J774の中で増殖できない変異株を選択した。検索の結果トランスポゾンは変異株のDjl遺伝子中に挿入されていた。共焦点レーザー顕微鏡での解析により、本変異株はファゴソームとリソソームの融合(P-L融合)を阻害できないことがわかった。今後、Djl産物がP-L融合を阻害する機序について研究を進める予定である。(第55回日本細菌学会九州支部総会、平成14年9月、別府、にて発表)

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Ishikawa T. et al.: "The iron-binding protein Dps confers hydrogen peroxide stress resistance to Campylobacter jejuni"J. Bacteriol.. 185. 1010-1017 (2003)

  • [文献書誌] Takada, A. et al.: "Comparative studies of the cell structures of Mycobacterium leprae and M. tuberculosis by freeze-substitution technique in election microscopy"Microbiol. Immunol.. 47(in press). (2003)

  • [文献書誌] Yoshimura, K. et al.: "Shiga toxin 1 and 2 induce apoptosis in the anniotic cell line WISH"J. Soc. Gynecol. Investig.. 9. 22-26 (2002)

  • [文献書誌] Dutta, S. et al.: "Shifting serotypes, plasmid profile analysis and anti-microbial resistance pattern of Shigellae strains isolated from Kolkata, India during 1995-2000"Epidemiol. Infect.. 129. 235-243 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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