研究概要 |
1.材料として、1)ウイルス蛋白質供給系として、pCAGGSベクターにVP1,VP2,VP3,VP4,VP6,VP7,NSP1,NSP2,NSP3,NSP4,NSP5をそれぞれ挿入した。2)ウイルスゲノムRNA供給系として、pT7ベクターにVP1,VP2,VP3,VP4,VP6,VP7,NSP1,NSP2,NSP3,NSP4,NSP5をそれぞれ挿入した。3)T7RNAPol供給系として、T7RNAPol/pCAGGSとワクシニアベクターのrDIS-T7Polを作成した。 2.293T細胞にトランスフェクト後、ウイルス構造タンパク質VP2,VP4,VP6,VP7の発現を確認した。VP1,VP3の発現はきわめて微少であった。 3.1)の11種および2)の11種すべてと、T7RNAPol/pCAGGSをマイクロインジェクションあるいはトランスフェクションし、ウイルスの回収を試みたが、結果はネガティブであった。 4.あらかじめpCAGGS-VP1,VP2,VP3,VP6を293T細胞にオープンコア由来のウイルスゲノムRNAをマイクロインジェクションあるいはトランスフェクションし、ウイルスの回収を試みたが、結果はネガティブであった。 5.pT7ベクターにSV40 oriの導入、およびPAM8-1、pQBIT7-GFPの利用の検討を進めている。 6.NSP1遺伝子の変異株A5-10またはA5-16によるNSP1遺伝子の入れ替えを試みた。pT7-A5-10 5'-500-IRES-GFP-rzm、pT7-A5-10 5'-UTR-GFP-rzm、pT7-A5-10-NSP1-GFPfusion--rzm、pT7-A5-16 5'-NSP1-IRES-GFP-rzm、を作成し、mA104細胞にトランスフェクトし、A5ウイルスを接種後、ウイルスの回収を試みたが、現在のところ、結果はネガティブであった。
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