研究課題/領域番号 |
14370124
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
奥田 昌之 山口大学, 医学部, 助教授 (50274171)
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研究分担者 |
杉山 真一 山口大学, 医学部, 助手 (50335725)
國次 一郎 山口大学, 医学部, 助手 (80314798)
芳原 達也 山口大学, 医学部, 教授 (10116501)
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キーワード | コメットアッセイ / single gel electrophoresis / ブロモプロパン / DNA損傷 / 精原細胞 / 温度 / アポトーシス / Syber Green |
研究概要 |
本年度の研究は、コメットアッセイ(single gel electrophoresis)で損傷程度の差を比較できるかどうかをあきらにした。そのためブロモプロパンの種類によるDNA障害と培養温度による障害程度を観察した。 生後14日のラットから、精巣を取りだし、コラゲナーゼ、トリプシン処理を行って、単離を行い、2日後に実験に供している。 Single gel electrophoresisでは、DNAの損傷により断片となったDNAを加水分解した後、電気泳動を行う。DNAの損傷があると断片化したDNAがより遠く泳動されるため、DNAを染めたときコメットcometの形をしたDNAを観察することができる。ブロモプロパン(1-,2-,1.3-)による障害程度を解析したところ、1-ブロモプロパン、2-ボロモプロパン、1-3ジブロモプロパンの順で、DNA障害が強いことがわかった。またブロモプロパンはなしに、培養細胞を32.5℃のインキュベータに入れておくところsingle gel electrophoresisに用いる5分から48時間前に37.0℃インキュベータに移して実験を行ったところ、5分で障害の程度が増し、24時間以上ではそれ以上の損傷が強くなる様子はなかった。また、温度上昇ではアポトーシスと考えるが、ブロモプロパンでの損傷パターンと大きな違いはないようであった。今回、Syber Greenで染色したDNAを画像解析ソフトウェア(東洋紡RBS-101)を持ちいて解析し、主観的判断の入る余地を少なくした。それでも個々のばらつきがあった。
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