研究概要 |
スナネズミにヘリコバクタピロリ菌を感染させ、感染させたネズミに、更に食塩を負荷、沃素欠乏食を与える群および感染ネズミに食塩負荷と沃素欠乏食を同時に与えた群並びにそれぞれの単独負荷群計6群のネズミ200匹を2年6ヶ月間飼育した。現在、胃標本のパラフィン包埋を行ったところである。今後、切片を作りヘマトキシリンエオジン染色、パス染色、アルーシャンブルー染色並びに免疫組織学的検査(PCNA, P53発現)などを行い胃発がんの機序を明らかにしつつ、これまでのステリグマトシスチン投与に関する研究結果(Scand J Gastroenterol,383,2003)と比較検討する予定である。 現在肉眼的にヘリコバクタピロリ感染に加え、食塩を負荷した群は他の群に比し著しい胃粘膜上皮の硬化や腫瘤などがみられており、非常に面白い成果だと思われる。沃素欠乏単独群では変化は著明ではない。
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