研究課題
私たちは、インターネットを有効活用したヘルスサイエンスにおける遠隔教育のためのシステム、スーパーコースを確立した。このシステムは国内ばかりでなく、IT基盤の弱い途上国を考慮した国際的なシステムである。これらのスーパーコースの目的は、それぞれの地域の環境に応じた新たな遠隔教育システムを作成し、とくに西太平洋諸国とのネットワークを強化して、ヘルスサイエンス分野を中心とした教育の普及ならびに拡大に努め、これらの地域の健康保持増進ならびに貧困対策に寄与することである。このシステムの特徴は、1)インターネットを活用すること、2)無料で資料を提供すること、3)ハイパーテキストを用いていること、4)ハイパーコミック形式を利用していること、5)国際ネットワークの枠組みの中で稼動していること、また6)多言語で運営されていることなどである。内容の観点からはヘルスサイエンスの領域でもとくに、1)「保健、環境および持続可能な開発」、2)「疫学と意思決定」、3)「人獣共通感染症」、4)「国際保健」などの幅広い分野を網羅している。私たちはまた、国内の研究者や教育者の協力を得て、「スーパーコース・ジャパン」(日本語)という遠隔教育システムを新たに構築した。現在、「疫学」「老年保健」「国際保健」「環境保健」「公衆栄養」などに関するコースを運用している。さらに、この概念を西太平洋諸国に拡大するために、"SuperCourse Asia Network ; SCAN"構想を第二回太平洋諸島フォーラム(島サミット)のフォーローアップ会議で発表し、ネットワークを構築した。
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