研究課題/領域番号 |
14370138
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
柴田 英治 愛知医科大学, 医学部, 助教授 (90206128)
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研究分担者 |
渡邊 美寿津 愛知医科大学, 医学部, 助手 (30298624)
高木 健次 名古屋大学, 医学部, 助教授 (80126870)
高木 健三 名古屋大学, 医学部, 教授 (50093050)
坪井 宏仁 愛知医科大学, 医学部, 助手 (20319338)
堀 礼子 愛知医科大学, 医学部, 助手 (80329812)
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キーワード | ホルムアルデヒド / ヘモグロビン / 付加体 / 生物学的モニタリング |
研究概要 |
平成14年度に行った建設作業者90名の血液中のホルムアルデヒド-ヘモグロビン付加体の分析結果を詳細に検討した。昨年の解析では現場室内中心に作業を行う群(配管、内装、タイル貼り、左官、電気工事等)(n=31,年齢47±12歳)では屋外・現場以外の室内中心に作業を行う群(大工、土工、外構、事務、現場監督等)(n=59,44±13歳)に比べて血液中のホルムアルデヒド-ヘモグロビン付加体が高い傾向を認めたが、喫煙、作業頻度、作業日数については特に傾向が認められなかった。この研究では採血前約1カ月間のホルムアルデヒド曝露評価は作業者本人から聴取した作業日数のみであり、検出された付加体に対するホルムアルデヒドへの長期曝露評価法としては極めて大雑把なものでしかない。そこで動物実験による低濃度ホルムアルデヒド長期曝露実験が必要と考えられたが、現在のところ曝露装置等の設備が整っていないため、非曝露ラットを用いた予備的な測定を行った。しかし、曝露前のベースラインとしては個体間のばらつきが予想を超えて大きく、検討が必要となった。 もともと本方法は分析に使用する水のホルムアルデヒド含有量を最小限にするため、市販のミネラルウォーターを使用する点、操作が煩雑な点、被検者には負担の大きい採血を行う点など、スクリーニング検査法としての問題点もあり、本モニタリングがこれらを克服できる便益となるかさらに検討が必要と考えられた。
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