研究概要 |
当初の研究計画に従い、1 今年度は2年目であるため、昨年度のbaseline data(男性22,128名)の収集に引き続いて、2年目の追跡データの収集に努めた。これまでのところ、14,614名からデータを得ることができ、このうち、昨年と同一者は12,599名であった。これらのデータを昨年のデータベースに追加、修正しつつある。収集データは、昨年と同様に、問診票、検査成績からインスリン抵抗性症候群の評価に必要な指標(現病・既往歴、血圧、血糖値、血清中性脂肪、血清HDL-コレステロール)やその交絡因子と考えられる指標(年齢、身体特性、生活習慣、血液検査値など)、および、調査研究の主目的のための職業関連因子(職種、勤務時間、週休数、交替勤務など)である。 2 昨年度に実施した健診受診者の過去データを用いた、飲酒、喫煙、運動、教育歴と糖尿病=空腹時高血糖(126mg/dl以上)の新規発症に関する12年間の追跡研究の結果の一部(喫煙習慣と2型糖尿病に関する追跡調査)は第74回日本衛生学会で報告した。このデータ処理の一環として、肥満度(BMI)と糖尿病の新規発症の追跡調査を行い、BMIは非肥満領域(25kg/m^2未満)であってもその増加は糖尿病の危険因子であることが示唆された。 付 この研究は名古屋市立大学の倫理委員会の承認を得ております。また、データ収集にあたっては当該医療機関の協力を得ながら、健診受診者のプライバシーに充分配慮し、データ処理では匿名化を行い、個人を特定できる情報は何ら使用しておりません。
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