| 研究課題/領域番号 |
14370144
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| 研究機関 | 大阪市立大学 |
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研究代表者 |
廣田 良夫 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (20080624)
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| 研究分担者 |
田中 隆 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (30227144)
岡田 三津子 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (20347496)
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| キーワード | インフルエンザ / 予防接種 / ワクチン / 乳幼児 / 抗体応答 / 赤血球凝集抑制抗体 |
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| 研究概要 |
乳幼児を対象に、ワクチン接種による抗体応答を検討した。
【対象と方法】
月齢3〜36ヶ月の乳幼児43人である(6〜11ヶ月:7、12〜23ヵ月:20、24〜36ヶ月:16)。市販インフルエンザワクチンを2回接種した。接種量、接種方法は規定どおりとした。
【血清学的検索】
1回目接種前と2回目接種4週後に血清を採取し、ワクチン株に対するHI抗体価を測定した。
【解析】
HI価の要約統計量としては幾何平均を求めた。年齢階級別の幾何平均の差の検定にはKruskal-Wallis検定、防御レベルのHI価(1:40)獲得者の割合(AR:achievement rate)には傾向性の検定を行った。
【主要な結果】
(1)対象者全員でみると、A(H1N1)に対しては、平均HI価とARは、接種前が[6.9、12%]、接種後が[90.0、70%]、A(H3N2)に対しては、接種前が[9.4、19%]、接種後が[54.1、63%]であった。
(2)年齢階級別(6〜11、12〜23、24〜36ヶ月)にみると、A(H1N1)に対しては、接種前の平均HI価が[5.0、7.6、7.1、trend-P=1.000]、ARが[0、15、13%、trend-P=0.569]。接種後の平均HI価が[17.5、131.6、121.5、trend-P=0.009]、ARが[29、80、75%、trend-P=0.036]。
(3)同様に年齢階級別にみると、A(H3N2)に対しては、接種前の平均HI価が[5.0、6.2、20.9、trend-P=0.002]、ARが[0、5、44%、trend-P=0.005]。接種後の平均HI価が[20.1、50.4、92.85、trend-P=0.093]、ARが[43、65、69%、trend-P=0.487]。
(4)月齢12ヶ月を超えると既感染者が出てくる。12ヶ月未満では抗体応答が低い。
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