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2002 年度 実績報告書

職場における緑内障の研究-視機能および生活調査と予防薬の開発

研究課題

研究課題/領域番号 14370151
研究機関独立行政法人産業医学総合研究所

研究代表者

鈴木 亮  独立行政法人 産業医学総合研究所, 有害性評価研究部, 主任研究官 (50163027)

研究分担者 荒記 俊一  独立行政法人 産業医学総合研究所, 理事長 (00111493)
大谷 勝巳  独立行政法人 産業医学総合研究所, 有害性評価研究部, 主任研究官 (50333373)
新家 眞  東京大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00092122)
服部 幸夫  山口大学, 医学部, 教授 (80144955)
キーワード産業医学 / 産業眼科学 / 視覚労働衛生 / 緑内障の社会学的研究 / 職場の視機能 / 眼精疲労 / 地域 / 職域
研究概要

亜臨床状態を含めると、多くの労働者が緑内障に罹患していると考えられるが、正常眼圧緑内障などは職域保健のデーターもない現状である。眼圧を指標の一つとした労働衛生学的研究は申請者が産医研で行う最初のテーマで、H、S、M市と近郊の地域を調べた。
1)525名について眼圧は12.9±2.8mmHgであった。眼圧は左右を意図的に平均した。
2)矯正視力は訴えを有す者は0.44±0.27、訴えのない者は0.70±0.36であった。
3)収縮期血圧は156±25、拡張期血圧は89±13mmHg、脈拍は72±11であった。
4)運動との研究はICOH学会で発表した(結果省略)。
5)高眼圧予防として、30家系について遺伝子研究と薬理実験をおこなった。なお本研究は申請者がすでに申請準備をほぼ終了している国際用途特許とは全く別である。
6)正確な検査ができるように週3回業務委託補助員牽教育し、視力、視野、眼圧測定については、工場や会社で時間的迷惑をかけないように努めた。
7)予定通り、細隙灯顕微鏡などの備品を購入した。
8)視野計、多焦点電気網膜電図、上強膜静脈圧、涙液蒸発量、前眼部血液流量などは当研究所に機器がなく、測定できていない。
当初予定の変更点として、1)経費に関しては、研究補助員について、当研究所の方針により委託業務をおこなったので、経費が非常にかさんだ。当研究所に赴任して間もないため、消耗費も不足した。
2)発表に関しては、裏面に加えて、OEM誌に投稿できた(ただし未だ受理されていない)。
3)当研究所だけでは、労働衛生学上の視覚研究は困難なので、関東地区、中国地方、米国とのネットシステムの構築に努める。
残念ながら、実験室の整備や資金調達だけで数年を要する可能性が出てきた。他の研究資金を獲得することにより、外部施設との共通システムを整備し、地域・職域の視機能に関する労働衛生学的研究体制を築き、次年度は、作業関連感覚器疾患や生活習慣病などの臨床的視野やデータを取り込めるように努力したい。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 鈴木 亮: "眼の先端科学.社会医学的立場から.先端医学"分子・細胞・治療. 1・2. 236-242 (2002)

  • [文献書誌] 鈴木 亮: "ミオシリン遺伝子の検出.その社会医学的意義"分子・細胞・治療. 1・4. 434-439 (2002)

  • [文献書誌] 鈴木 亮: "「目の疲れ」の統計.社会医学的対応"分子・細胞・治療. 1・5. 532-539 (2002)

  • [文献書誌] 鈴木 亮: "眼房水の流出測定結果および予防医学的意義"分子・細胞・治療. 1・6. 643-648 (2002)

  • [文献書誌] 鈴木 亮: "医学の方法と社会医学"分子・細胞・治療. 2・1. 76-82 (2002)

  • [文献書誌] 鈴木 亮, 服部幸夫: "緑内障遺伝子と社会医学"新しい治療と検査シリーズ. 13A. 32-36 (2002)

  • [文献書誌] 鈴木 亮: "副交感神経薬.眼科学体系新版"増田寛次郎監修,東京,中山書店. 10(197-206) (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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