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2003 年度 実績報告書

特発性間質性肺炎の病態修飾因子及び予後因子としてのKL-6の意義に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14370197
研究機関広島大学

研究代表者

河野 修興  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (80215194)

研究分担者 前田 裕行  広島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (80274075)
中島 正光  広島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (20198097)
檜山 桂子  広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 助教授 (60253069)
近藤 圭一  広島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (20332827)
キーワード特発性間質性 / KL-6 / 予後因子 / MUCl / 肺胞II型上皮 / Protease
研究概要

我々が発見したKL-6は間質性肺炎の診断、また活動性の血清マーカーとして承認され使用されている。このKL-6が特発性肺線維症の予後因子としてどの程度有用であるかを検証するために、以下の臨床研究を行った。特発性肺線維症(IPF)において血清KL-6を含めた複数の因子で、いずれが最も優れたIPFの長期予後の推定因子になり得るかを、複数施設で検討を行った。対象は発症推定時期を決定でき、さらに発症から3年以内に初めて測定したKL-6を初期値とし、その後3年間の経過観察が可能であった症例でおこなった。予後因子の比較は、KL-6初期値とその時点における年齢、また同時に測定されたCRP、LDH、ESR、呼吸機能検査、動脈血液ガス分析、SPO_2などで比較検討した。その結果、最も優れたIPFの予後推定因子はKL-6であることがわかった。さらに、血清KL-6と予後との関係に関して、前向き研究も行っている。
また、肺線維症の病態とKL-6の関係を検討するため、特発性肺線維症と強い線維化病変がみられるパラコート肺について検討をおこなった。この結果、特に増生する肺胞II型上皮の数が血清KL-6値に強く影響することがわかった。さらに、KL-6の産生機序の解明の一端として、胎児肺におけるKL-6、またKL-6以外のMUC1の産生状況の検討も現在行う予定にしている。また、ProteaseとKL-6の関係を検討するため、E-64d、CA-074、Chymostatin、Z-Leu-Leu-H、E-64c、Z-Asp-CH2-DcBなどのプロテアーゼインヒビターを用いて、培養ABC1細胞からのKL-6の分泌量の変化を検討している。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Ohnishi H: "Circulating KL-6 levels in patients with drug induced pneumonitis"Thorax. 58. 872-875 (2003)

  • [文献書誌] Kumagai K: "Polymorphisms in the thymidylate synthase and methylenetetrahydrofolate reductase genes and sensitivity to the low-dose methotrexate therapy in patients with rheumatoid arthritis"Int J Mol Med. 11. 593-600 (2003)

  • [文献書誌] Sun AP: "Immunohistochemical characterisation of pulmonary hyaline membrane in various types of interstitial pneumonia"Pathology. 35. 120-124 (2003)

  • [文献書誌] Doi M: "Significance of pulmonary artery pressure in emphysema patients with mild-to-moderate hypoxemia"Respir Med. 97. 915-920 (2003)

  • [文献書誌] Yamasaki H: "Expression and localization of MUC1, MUC2, MUC5AC and small intestinal mucin antigen in pancreatic tumors"Int J Oncol. 24. 107-113 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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