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2004 年度 実績報告書

脊髄小脳変性症の病因遺伝子および発症機序解明に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14370202
研究機関北海道大学

研究代表者

佐々木 秀直  北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (80281806)

研究分担者 矢部 一郎  北海道大学, 大学院・医学研究科, 助手 (60372273)
キーワード脊髄小脳変性症 / 分子生物学 / 発症機序 / 多系統萎縮症 / 神経難病
研究概要

厚生労働省難治性疾患克服研究事業「運動失調に関する調査及び病態機序に関する研究」班による全国統計によると、我が国の脊髄小脳変性症は70%が非遺伝性疾患であり、残り30%が遺伝性疾患により構成されていると推定される。先の研究で我々は遺伝性脊髄小脳変性症において、SCA14の当該遺伝子座の位置を決定した。SCA14は第19染色体長腕末端即側19q13.4に位置しており、国内外の研究によりprotein kinase C γサブユニット(PKCG)第4エキソン領域のミスセンス変異による疾患であることが明らかにされた。PKCG遺伝子は神経系では小脳プルキニエ細胞と脊髄に発現しているが、ミスセンス変異により選択的な神経細胞脱落変性をきたす機序については不明である。また、SCA14が遺伝性脊髄小脳変性症に占める頻度についても不明である。
そこで、我々は今年度の研究において病因遺伝子が不明である遺伝性脊髄小脳変性症を対象に、同様のPKCG変異の有無を検討したが、新規変異や新たな罹患例を見いだせなかった。すなわち、SCA14は稀な疾患であることが明らかになった。PKCGはイノシトール-リン脂質系細胞内シグナル伝達に関与しているタンパクであるが、この伝達系においてはphosphlipase C β4(PLCβ4)も構成要素の一つである。PLCβ4ノックアウトマウスは運動失調を呈する。すなわち、PLCβ4はヒト脊髄小脳変性症の新たな候補遺伝子といえる。そこで原因不明の遺伝性脊髄小脳変性症において、PLCβ4遺伝子のエキソン全長について変異の有無を検討したが、今回の検討では疾患と相関するものは検出されなかった。SCA14の発症機序に関する研究に関しては、PKCGのノックインマウスを作成中である。今後はモデル動物をもとに、神経病理、発現遺伝子の変化などを検討して病態解明に関する研究を行う予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 多系統萎縮症update2004

    • 著者名/発表者名
      佐々木秀直
    • 雑誌名

      臨床神経学 44

      ページ: 979-981

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 片頭痛発作を伴う常染色体優性遺伝性小脳皮質萎縮症2004

    • 著者名/発表者名
      相馬広幸
    • 雑誌名

      神経内科 60

      ページ: 483-486

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] No association between FMR1 premutations and multiple system atrophy2004

    • 著者名/発表者名
      Yabe I
    • 雑誌名

      Journal of Neurology 251

      ページ: 1411-1412

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Spinocerebellar ataxia type142004

    • 著者名/発表者名
      矢部一郎
    • 雑誌名

      神経内科 60

      ページ: 493-496

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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