研究課題/領域番号 |
14370223
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
伊藤 正明 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (00223181)
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研究分担者 |
鈴木 昇 三重大学, 医学部, 助教授 (00202135)
大西 勝也 三重大学, 医学部附属病院, 助手 (40343222)
吉田 恭子(今中 恭子) 三重大学, 医学部, 講師 (00242967)
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キーワード | Rhoキナーゼ / 心臓 / Rho / ミオシンホスファターゼ |
研究概要 |
(1)心筋肥大モデルにおけるRhoキナーゼシグナルの動態 心筋におけるミオシンホスファターゼ調節サブユニットであるMYPT2の発現は、高血圧ラットモデルSHRSPとそのコントロールラットWKYで経時的に差は認められなかった(4,8,12週)。Rhoキナーゼは、心不全モデル(ペーシング誘発の犬心不全モデル)の心筋においてその発現が上昇しているのが確認された。 (2)遺伝子改変マウス Rho-kinaseのDominant Negative Fragment(RhoK-DN)のトランスジェニック(TG)マウスと心筋誘導型Cre(iH-Cre)マウスを交配させたダブルTGマウスに、タモキシフェンを投与し遺伝子改変の影響を検討した。1〜2週間の経過において、心エコーでの検討、心筋重量や組織学的所見に大きな変化は認められなかった。心筋におけるRho-DNの発現状態を検討したところ、内因性のRho-kinaseに比してその発現量はかなり低く、Rho-kinase活性を十分に阻害できないことが疑われ、RhoK-DNのTGマウスではRho-kinase活性をおさえるモデルを作製することはかなり難しいと結論された。Rho-kinaseのConstitutively Active Fragment(RhoK-CAT)のTGマウスは、現在11系統のマウスの作製が完了し、今後解析に移る予定である。MYPT-1のコンディショナルノックアウトマウスの作製は継続中である。CPI-17のTGマウスは、繁殖できた3系統のうち2系統にCreリコンビナーゼによるin vivoでの遺伝子改変が誘導できることを確認した。現在、iH-Creマウスとの交配を行い、心筋特異的にCPI-17を発現させそのフェノタイプを解析する予定である。
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