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2002 年度 実績報告書

IVR等における医療被曝局所皮膚累積線量の正確な測定法,記録法の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 14370279
研究機関徳島大学

研究代表者

西谷 弘  徳島大学, 医学部, 教授 (50117206)

研究分担者 上野 淳二  徳島大学, 医学部, 教授 (60116788)
三好 弘一  徳島大学, アイソトープ総合センター, 助教授 (90229906)
八木 浩史  徳島大学, 医学部, 助教授 (50210216)
キーワード医療被曝 / IVR / X線透視 / 放射線皮膚障害 / 線量測定
研究概要

患者が診療のために受ける医療被曝については,法律上線量限度は定められていないが,最近長時間のX線透視による放射線皮膚障害の症例報告があいついでおり,正確な局所被曝線量の測定とその記録が重要な課題となっている。本研究では,X線に感受性のあるシートタイプフィルムをセンサとして局所皮膚累積被曝線量の正確な測定法の開発を行った。
(1)放射線皮膚障害を惹起する1グレイから10グレイのレベルの線量に反応するフィルムとして,X線を照射することにより発色する反射型フィルム(GAFCHROMIC XR TYPE R)ならびに自動現像機で処理が可能な特殊低感度フィルムの2種類を選択し基礎実験を行い,臨床例で測定を試みた。
(2)ファントム実験で候補フィルムの線量特性,線質特性,線量率特性,方向特性,後方散乱の影響,患者皮膚面とフィルムの密着性の影響,照射後のフィルム濃度の経時変化(反射型フィルムのみ),可視光線の影響(反射型フィルムのみ),などを検討したが,全てにおいて大変有効である結果が得られた。各種線量計との線量比較においても,フィルム法は正確な測定値を示した。
(3)安定して正確な線量測定を行うため,被曝したフィルムの情報をデジタル画像データとして収集し解析を行う汎用性の高いシステムを開発した。
(4)実際のIVR症例について,フィルムの最大濃度値を測定し最大皮膚面吸収線量を測定することができることを確認した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 天野雅史: "反射型線量測定用フィルムを用いたIVR手技時の患者皮膚線量"日本放射線技術学会雑誌. 第59巻・第1号. 121-129 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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