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2003 年度 実績報告書

増殖可能な小肝細胞を用いたハイブリッド型人工肝蔵開発の研究

研究課題

研究課題/領域番号 14370344
研究機関北海道大学

研究代表者

松下 通明  北海道大学, 医学部, 教授 (20250425)

研究分担者 蒲池 浩文  北海道大学病院, 医員
藤堂 省  北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60136463)
キーワード小肝細胞 / in vitro増殖 / 肝特異機能 / 凍結保存
研究概要

独自のgradient分離法、密度勾配法(パーコール)により小肝細胞を分離した。昨年度に引き続き分離された小肝細胞を用いて以下の検討を行った。
1.小肝細胞の分離時期
小肝細胞をできるだけ多く得るのに適した時期を、70%肝切除ラットにおいて検討したところ、70%肝切除後4日目頃より小肝細胞の比率が増加し、14日目まで持続した。引き続き検索中である。
2.小肝細胞の増殖性
昨年度に引き続き、培養液にnicotinamide添加を標準としてDNA量の増加を経時的に測定した。2週間で4倍への増加は維持された。
3.小肝細胞の肝特異機能評価
培養後、尿素合成能、糖新生能は、成熟肝細胞に比較して低下していたが、肝特異機能を保持していた。
4.肝細胞スフェロイド凍結保存実験
-20℃/分、5分、-1℃/分、30-40分の条件で行ったところ、解凍後では、尿素合成能は初期の段階で維持されていたが、アルブミン産生は低レベルであった。
成熟肝細胞に比較して小肝細胞の増殖能が旺盛であり、大量取得の採取時期は、肝切除モデルでは1週間程度と想定されたが、引き続き小肝細胞の体内動態について明らかにしていく必要がある。また、人工肝への応用のための凍結保存条件は更に検討を要するという結果であった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 松下通明, 他: "tissue engineeringによる肝組織再構成"Surgery Frontier. 10. 245-248 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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