研究課題/領域番号 |
14370346
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
砂村 眞琴 東北大学, 病院, 講師 (10201584)
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研究分担者 |
宮崎 純一 大阪大学, 大学院・医学研究科, 教授 (10200156)
濱田 洋文 札幌医科大学, 医学部, 教授 (00189614)
江川 新一 東北大学, 病院・助手 (00270679)
福山 尚治 東北大学, 病院・助手 (10344673)
松野 正紀 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80004737)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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キーワード | 膵管上皮細 / インシュリン産生細胞 / 膵ラ島再生 / PDX-1遺伝子 / マイクロアレイ解析 |
研究概要 |
インスリン依存型糠尿病(IDDM)に対する治療として、膵ランゲルハンス島(ラ島)移植の臨床応用に期待がかかっている。しかし、国内外を問わず医療として定着しているとは言い難く、移植ラ島の供給不足とともに移植ラ島に対する拒絶反応の制御が重要な課題となっている。本研究は、再生ラ島を用いた将来の再生医療への道を開拓することを目的としている。 ヒト膵管上皮細胞からのインシュリン産生細胞の誘導 1)膵管上皮細胞株の樹立:ヒト膵臓から膵管上皮細胞を分離し、パピローマウイルスの早期発現遺伝子を導入し、正常膵管上皮の細胞株を樹立した。 2)細胞外マトリックスによる刺激:膵管上皮細胞を細胞外マトリックス上で培養し、形態の変化を観察した。 3)PDX-1遺伝子導入: PDX-1ベクターを作製し、細胞外マトリックス上で培養している膵管上皮細胞に遺伝子導入した。インシュリン発現に比較し、グルカゴンの発現が亢進した。形態学的観察では、培養細胞は塊を形成しラ島に似た外観となった。この細胞をマウスの皮下に移植したところ、上皮細胞系の腫瘍を形成した。 マイクロアレイ解析とインシュリン産生細胞誘導に関わる遣伝子の同定 1)インシュリン産生能を獲得した細胞および膵管上皮細胞からmRNAを抽出し、DNAマイクロアレイ解析により、発現遺伝子のサブトラクションを行った。インシュリンの発現に軽度認められた。インシュリン産生能を有する細胞誘導に必要な遺伝子群を検索中である。 2)マウスES細胞からインシュリン産生能を有する細胞株を共同研究者が誘導した。この細胞培養過程から5段階の細胞を取り出しmRNAを得、DNAマイクロアレイにより網羅的に遺伝子の発現変化を解析した。インシュリン関連遺伝子群は時間経過と共に発現上昇していくことが確認できた。インシュリン産生細胞誘導に必須の遺伝子を同定できる可能性がある。
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