研究課題/領域番号 |
14370351
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
中尾 昭公 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70167542)
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研究分担者 |
水野 正明 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (70283439)
立花 克郎 福岡大学, 医学部, 講師 (40271605)
鈴木 治彦 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (90283431)
吉川 和宏 愛知医科大学, 医学部, 講師 (60109759)
吉岡 健太郎 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (60201852)
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キーワード | 空間制御 / 遠隔制御 / 遺伝子治療 / 再生 / 肝 |
研究概要 |
空間制御法のひとつとして気圧制御を行い、移植臓器への遺伝子導入効率が上昇するかどうか検討した。 ビトロの実験ではブタ血管内皮細胞を用いた。GFP遺伝子組み込みアデノウイルスベクターを用い、低温、常温下で遺伝子導入を行った。遺伝子導入は、1時間及び24時間で行った。低温1時間での遺伝子発現は、常温1時間に比べ低下した。常温24時間での遺伝子発現がもっとも優れていた。4気圧、1時間の高圧酸素下(HBO)で遺伝子導入を行った場合、遺伝子発現が著明に上昇した。マウス皮膚移植モデルで皮膚にCTLA4Ig遺伝子組み込みアデノウイルスベクターで低温低酸素1時間の感染方法で遺伝子導入を行い、拒絶反応の有無を検討した。HBO下で遺伝子導入をした場合、移植皮膚生着期間が延長した。骨髄細胞を用いた肝再生医療の可能性を検討するために、ラット急性肝不全モデルを用いGCSFまたは同系骨髄細胞による肝保護効果を検討した。GCSF200ug/kgまたは骨髄細胞1x10^*8投与により肝逸脱酵素の増加が抑制された。 遺伝子治療における遠隔制御法の検討として、超音波による遺伝子導入条件を検討した。その結果250Hzで最大の遺伝子発現が静められ、体外超音波照射による体内型マイクロロボットの遠隔操作による連伝子治療法が可能であることが示唆された。以上より、空間制御、遠隔制御による遺伝子治療の有用性が考えられた。
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