研究課題/領域番号 |
14370356
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤本 康弘 京都大学, 医学研究科, 助手 (80335281)
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研究分担者 |
木内 哲也 名古屋大学, 医学研究所, 教授 (40303820)
上本 伸二 三重大学, 医学部, 教授 (40252449)
田中 紘一 京都大学, 医学研究科, 教授 (20115877)
鍋島 紀滋 京都大学, 医学研究科, 助手 (80314178)
江川 裕人 京都大学, 医学研究科, 助教授 (40293865)
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キーワード | 肝移植 / C型肝炎 / 生体肝移植 / 免疫抑制剤 |
研究概要 |
移植後のC型肝炎再発にいたる経過、その過程に影響を与える因子、肝炎再発予測因子、さらにはC型肝炎再発と移植片拒絶反応の鑑別に焦点を当てて研究を立案遂行している。生体肝移植では、脳死肝移植に比べ、再発までの経過が早く、また肝硬変に至る速度も早いとの海外からの報告がある。京大移植外科での成績をそれに一致している。グラフトサイズがその一因ではないかとの仮説のもとにデータ蓄積中であるが、現時点ではあきらかな有意差は出ていない。また、移植後初期免疫抑制療法により再発率に差を求めたが、現時点では有為差はない。ただ、ステロイドパルス時にはウィルス量が数十倍になることがあり、拒絶反応とそれに伴うステロイドパルス療法にて肝炎再発が促進される可能性が示唆された。また、拒絶反応とC型肝炎の再発の組織学的鑑別については、血中抗体価、免疫組織染色など試みたが、現時点では有効な方法は見出せていない。細胞の活性化マーカーを用い、有効な指標とならないか、検討中である。今後の予定としてはさらに臨床データを蓄積し、先の項目につきさらなる検討をすすめる予定である。
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