研究概要 |
培養液RPMI-1640に10%FBS,KGF 10ng/ml, nicotinamide 10mM,penicillin 100μg/mlを添加した培養液にて膵管組織片を6週間TGPゲル内三次元培養した。ついで24穴培養皿を氷上に置き、ゲルを水溶液化し、膵管組織片・細胞集塊を培養皿底面に付着させた。TGP水溶液を吸引、棄却後、上述したHGF 40ng/ml含有RPMI-1640を350μl注入し、CO_2インキュベーターにて静置培養した。底面付着培養後、細胞集塊から散在性に上皮様細胞集塊が形成された。3週目以後この上皮様細胞集塊の中に円形細胞のみコロニーが所々形成された。8週目からこのコロニーから大きさ50〜100μmの楕円形〜円形の細胞集塊が脱着、浮遊した。この浮遊細胞集塊はSomatostatin陽性、Insulin陰性、Glucogen陰性であった。このSomat^+/lsul^-/Gluc^-の細胞集塊を培養継続しても大きさはやや増加するもInsulin陽性細胞には分化しなかった。血清がラ島への分化を抑制することが報告されている。無血清培地(5%ウシアルブミン)にて培養したがSomat^+/lsul^-/Gluc^-より分化しなかった。
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