研究課題/領域番号 |
14370372
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
福山 尚治 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (10344673)
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研究分担者 |
武田 和憲 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (20171639)
江川 新一 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (00270679)
砂村 眞琴 東北大学, 医学部附属病院, 講師 (10201584)
松野 正紀 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80004737)
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キーワード | cancer / laparoscopic surgery |
研究概要 |
腫瘍で特異的に増殖し、破壊するアデノウィルスの臨床応用が開始され、これまでのがん遺伝子治療を超えた効果が期待されている。このウィルスをベクターとして利用することにより腫瘍部で遺伝子発現を著明に増幅出来ることを見いだしたため、蛍光遺伝子を腹膜播種や肝転移など転移巣特異的に強発現させ微小転移の描出化を行い消化器癌の術前・術中診断への応用を目的として研究を続けている。まず変異アデノウィルスを作成するべく、1)gene subcloning、2)PCRによる変異導入、3)E1欠失アデノウィルスゲノムをもつcosmidへの組み込み、4)COS-TPC法による293細胞へのco-transfection、5)cloneのpick upとpropagation (293細胞)を行った。更に変異アデノウィルスの膵癌細胞に対する効果の解析とGFP遺伝子の組み込みの検討実験では樹立したウイルス株で変異アデノウイルスのin vitroでの増殖能を膵癌細胞株と正常繊維芽細胞とで比較した。(293-plaque法、ウィルス抗原に対する免疫組織化学)更にその変異アデノウィルスにGFP遺伝子発現カセットを組み込むことにより、GFP遺伝子発現制限増殖型アデノウィルスベクターを樹立した。これを膵癌培養細胞、正常線維芽細胞に導入後、蛍光の発現を蛍光顕微鏡にて観察した。今後in vivo実験としての動物実験を予定している。
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