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2004 年度 実績報告書

新しい概念の人工肺(遺伝子導入による低酸素解離ヘモグロビン赤血球)の開発

研究課題

研究課題/領域番号 14370398
研究機関東北大学

研究代表者

星川 康  東北大学, 大学病院, 助手 (90333814)

研究分担者 鈴木 聡  東北大学, 大学病院, 講師 (50344669)
近藤 丘  東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (10195901)
松村 輔二  東北大学, 加齢医学研究所, 助教授 (80281997)
岡田 克典  東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (90323104)
キーワードヒトβglobin遺伝子 / トランスジュニックマウス / 胎児ヘモグロビン / γ globin遺伝子 / 運動量測定 / 短鎖脂肪酸誘導体 / α methyl hydrocinnamic acid (AMHCA)
研究概要

ヒトβ globin遺伝子がトランスジェニック(TG)された新たなマウスを米国、University of Kansas Medical Center、Kenneth Peterson博士より御供与頂き輸入した。2ヶ月間の検疫の後、交配、繁殖させた。これらにPace、Stamatoyannopoulosらの方法を用いて、薬理学的に胎児ヘモグロビンを誘導した。すなわち、短鎖脂肪酸誘導体のα methyl hydrocinnamic acid (AMHCA)の5日間腹腔内投与した。投与前後にジエチルエーテル麻酔下、眼窩静脈叢より採血し、末梢血有核細胞からtotal RNAを抽出、AMHCAマウスにおいて胎児ヘモグロビンのもととなるγ globin遺伝子が誘導されることを定量RT-PCRで確認した。
γ globin遺伝子誘導TGマウス(n=3)とControl TGマウス(n=3)において、10%低酸素曝露中の運動量を飼育室付小動物用行動量測定装置で評価した。低酸素曝露前室内気飼育下4日間の運動量の平均を100とした際のパーセントで求めた値は、γ globin遺伝子誘導TGマウス(n=3)とControl TGマウス(n=3)で、低酸素曝露1日目2.38vs2.17、2日目0.43vs2.33、3日目4.53vs17.18、4日目24.51vs34.28、5日目41.87vs52.13といずれも有意差を認めなかった。
残念ながら、マウス血中への胎児ヘモグロビンの誘導は、低酸素環境下における運動能を改善させない可能性が示唆された。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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