研究概要 |
本年度は以下の研究を行った. 1)ヒモ状およびシート状高吸水性ポリマー(SAP)の吸水性および吸水時の膨潤度を計測し,十分な膨潤性を有することを確認した.一部のSAPでは血液吸収時の膨潤度を検討した. 2)woven polyester人工血管が縫合弁座被服布の素材として適切な物理的特性を持ちうるかを実験的に検討した.壁厚42-250μmのwoven polyester人工血管を用いて,引っ張り強度とwater permeabilityを検討した.またそれぞれの壁厚の人工血管の表面構造を走査電顕で検討した. 3)壁厚100-250μmのwoven polyester人工血管内にヒモ状SAPを内蔵し,膨潤時の形態変化を検討した. 4)壁厚100-250μmのwoven Polyester人工血管内にヒモ状SAPを内蔵し,膨潤時にSAP漏出の有無を検討した. 5)以上の基礎実験より,アクリル繊維の加水分解系のSAPを壁厚150-200μmのwoven polyester人工血管で被覆した縫合弁座が適していると判断された. 6)現在,縫合弁座の骨格を試作中である
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