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2004 年度 実績報告書

自己膨潤型弁座を有する人工弁の開発と基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14370403
研究機関東京大学

研究代表者

本村 昇  東京大学, 医学部附属病院, 講師 (40332580)

研究分担者 小野 稔  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (40270871)
キーワード人工弁周囲逆流 / 自己膨潤型弁座 / 高吸水性ポリマー
研究概要

本年度は以下の研究を行った。
1)ヒモ状高吸水性ポリマー(SAP)とwoven polyester人工血管で軟性縫合弁座を作成した。
2)プラスチックを加工し、2種類のサイズの硬性弁座(縫合弁座の骨格)を作成した。大型は外径13mm、小型は外径10mmとした。
3)硬性弁座と軟性縫合弁座を接合して自己膨潤型人工弁弁座を作成し、以下の実験を行った.
(1)自己膨潤型人工弁弁座の外径変化
自己膨潤型人工弁弁座を水中に5分間浸し、前後の外径変化を計測した。
大型の自己膨潤型人工弁弁座の外径は17.2±0.2mmから17.5±0.2mmに有意に増大した。
小型の自己膨潤型人工弁弁座の外径は14.0±0.4mmから14.3±0.4mmに増大した。
(2)自己膨潤型人工弁弁座膨潤時の形態保持力
自己膨潤型人工弁弁座膨潤時に外径1mm圧縮するために要する力を前後で計測した。
大型の自己膨潤型人工弁弁座では50.8±9.0gから124.8±70.1gに増大した。
小型の自己膨潤型人工弁弁座では65.2g±32.4gから142.4±48.9gに有意に増大した。
4)体重23Kgから26Kgのブタ10頭を用いて下記の実験を行った。
(1)全身麻酔下に左開胸し、下行大動脈を遮断。大動脈を横切開し、自己膨潤型人工弁弁座を下行大動脈内に留置し、閉胸した。
(2)5頭は2-4時間後に、他の5頭では7日後に犠牲死させ、自己膨潤型人工弁弁座の形態変化を検討した。10頭すべての実験において、自己膨潤型人工弁弁座の膨潤性は良好であり、人工弁周囲逆流の防止に有効と考えられた。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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