研究課題/領域番号 |
14370408
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
矢田 公 三重大学, 医学部, 教授 (80093152)
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研究分担者 |
高尾 仁二 三重大学, 医学部, 助手 (30263007)
小野田 幸治 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (70260601)
新保 秀人 三重大学, 医学部, 助教授 (70179076)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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キーワード | 心筋虚血再灌流障害 / toll-like receptor4 / 細胞内シグナル伝達機構 / mitogen-activated protein kinase / 転写因子 / 炎症性サイトカイン |
研究概要 |
C57BL/6マウスを用いて「30分間虚血+120分間再灌流」の虚血再灌流障害モデルを作製し、左室梗塞範囲(Evan's blue及びTTCによる二重染色法)、左室心筋におけるMAPK(p38、JNK、ERK)活性(Western blotting法)、転写因子(NF-kB)活性、炎症性サイトカインmRNA発現(RPA法)の測定を行い、虚血再灌流障害の発症機序においるTLR4の関与について検討を行った。 TLR4 antagonist投与群における左室梗塞範囲は非投与群と比して有意に縮小した(45.4%,p=.00112)。同時にJNK活性(p=.02030)、NF-KB活性(p=.00007)も有意に抑制された。加えて炎症性サイトカイン(TNF-α、IL-1β、MCP-1)mRNA発現も有意に抑制された(p<.05)。 また、TRL4、TLR2、及びMyd88 knock out (KO)群における左室梗塞範囲はwild type (WT)群と比して有意に縮小した(p<.05)。 以上より、虚血再灌流による酸化ストレスがTLR-4に作用し、JNKを介した細胞内シグナル伝達系によって心筋虚血再灌流障害が発症することを示唆した。
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