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2003 年度 実績報告書

心筋再生因子による重症心不全に対する補助循環離脱を目的とした新しい治療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 14370411
研究機関大阪大学

研究代表者

松宮 護郎  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (20314312)

研究分担者 宮本 裕治  大阪大学, 医学系研究科, 講師 (80229898)
澤 芳樹  大阪大学, 医学部附属病院, 助教授 (00243220)
松田 暉  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (00028614)
高野 弘志  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (70346196)
福嶌 教偉  大阪大学, 医学系研究科, 講師 (30263247)
キーワード重症心不全 / 補助人工心臓 / 心筋再生因子 / 左室リモデリング / 肝細胞増殖因子 / 遺伝子治療 / Bridge to Recovery
研究概要

重症心不全における補助人工心臓(Ventricular Assist Device, VAD)を用いた機械的循環補助は、患者の生命維持において,有用な治療手段であるが,補助循環下の障害心の機能を積極的に改善させることが,最終的な救命に繋がる.このことは,重症心筋梗塞において,特に重要である.本研究では、心筋保護因子として注目されるHGF遺伝子をVAD補助下の虚血性障害心に導入することにより,自己心機能の回復を促進させ、VADからの離脱率を向上させる治療法を確立することを目的とした.成山羊を用いて,VAD補助下の冠動脈左前下行枝閉塞による心筋梗塞後障害心に,HGF遺伝子プラスミドを直接心筋に導入し,心機能の回復について検討した.その結果,HGF遺伝子導入により,有意な心機能の改善を認め、遺伝子導入後4週目のVAD離脱テストでも良好な結果を得た。組織学的にも左室リモデリングが抑制されており,新生血管の有意な増加を認めた.
本研究では,虚血性障害心に対する補助循環下のHGF遺伝子導入が,心機能の改善、左室リモデリング抑制を示しており,重症心不全に対する新しい治療法として有用である可能性を示した.

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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