研究課題/領域番号 |
14370424
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
黒田 敏 北海道大学, 病院, 助手 (10301904)
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研究分担者 |
岩崎 喜信 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00113522)
飛騨 一利 北海道大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (10238305)
田村 守 北海道大学, 電子科学研究所, 教授 (80089888)
多田 光宏 北海道大学, 遺伝子制御研究所, 助教授 (10241316)
七戸 秀夫 北海道大学, 病院・医員 (80374479)
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キーワード | Cerebral stroke / Spinal cord injury / Bone marrow stromal cell / Transplantation / Differentiation / Regeneration |
研究概要 |
(1)マウスおよびラットの骨髄間葉系細胞株の確立 マウス大腿骨より骨髄間葉系細胞を分離し、マウス脳梗塞あるいは脊髄損傷モデルに移植する実験系を確立し、その結果はNeuropathology誌に掲載された。 (2)脳脊髄に移植された骨髄間葉系細胞の組織学的検討(同上) (3)脳脊髄に移植された骨髄間葉系細胞の生体内イメージング技術の確立 GFP遺伝子を発現したトランスジェニック・マウスから骨髄間葉系細胞を採取し継代培養を確立した。この細胞をマウス脳梗塞あるいはラット脊髄損傷モデルに移植したのち、移植した細胞が脳や脊髄の中を病変部に向かって遊走する様子を動物が生きたままの状態で観察する実験系を確立した。この所見は組織学的にも確認された。それぞれの結果は、Brain Res Protoc誌に掲載され、J Neurotrauma誌に受理されている。 (4)自己ラット骨髄間葉系細胞の脳脊髄への移植モデルの確立 骨髄間葉系細胞は自己の脳や脊髄の中では、神経系細胞への良好な分化を示すことを初めて明らかとして、この結果はBrain Res Protoc誌に掲載された。 (5)脳脊髄に移植された骨髄間葉系細胞の神経受容体への効果 移植された骨髄間葉系細胞が神経細胞に特異的に存在する受容体を保護するかどうかを検証する目的で、マウス脳梗塞モデル、ラット脊髄損傷モデルを用いて、^<125>I-iomazenil autoradiographyおよび免疫染色を実施した。その結果、細胞移植が両モデルにおいて病変周囲における受容体を保持する役割を有していることが判明した。現在、この結果をJ Cereb Blood Flow Metab誌、J Neurotrauma誌に投稿中である。 (6)脳脊髄に移植された骨髄間葉系細胞の軸策再生への効果 脳・脊髄に移植された骨髄間葉系細胞を生体内で追跡し、神経回路網の再構築の様子を生体内で観察する目的で、MRIによるマウス脳梗塞モデル、ラット脊髄損傷モデルの画像化システムを確立した。
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