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2002 年度 実績報告書

悪性脳腫瘍の高度先進治療法感受性を規定する遺伝子群のGeneChipを用いた解析

研究課題

研究課題/領域番号 14370428
研究機関新潟大学

研究代表者

山中 龍也  新潟大学, 医学部附属病院, 助手 (20323991)

研究分担者 高橋 英明  新潟大学, 医学部附属病院, 講師 (70236305)
田中 隆一  新潟大学, 脳研究所, 教授 (30018816)
キーワードmalignant brain tumor / Gene expression profile / Gene Chip / Immunotherapy / Thermotherapy / Chemotherapy
研究概要

神経膠腫および頭蓋内原発悪性リンパ腫などの悪性脳腫瘍の各種治療法に対するレスポンダーとノンレスポンダーの選別が可能となれば患者が有効な治療法のみ受けることが可能となり、治療に伴う副作用などの有害事象を回避することも可能になり、新しい脳腫瘍治療法スケジュールの開発に結びつくことが期待される。
体系的遺伝子発現情報解析に基づく遺伝子発現プロファイルの解析はこれらの情報を与えるものと大きな期待がもたれる。我々は癌の生物学、治療反応に関連する約900種類の遺伝子から作成したcDNAアレイで解析し、約50種類の遺伝子が各種治療法に対するレスポンダーとノンレスポンダーの選別に重要であることを示した。本研究では、悪性脳腫瘍群の治療感受性群と治療非感受性群の間で遺伝子発現プロファイルの相違をGeneChipを用いて未知の遺伝子も含め、さらに多数の遺伝子についてゲノムワイドな解析を目的とした。
今回我々は、対象症例の選択(悪性脳腫瘍症例60例)を行い、患者あるいは家族からインフォームド・コンセントを取得した。またそれらの症例について臨床情報の整理を行った。すなわち、どのような治療がなされたのか、それによる治療効果、副作用について詳細な検討を行った。
さらに、保存してある組織からRNAの抽出とRNAの品質のチエツクを行い、解析可能症例を選択中である。
グリオーマ培養細胞株6株を用いて、各種の新規抗癌剤(SU5416,FRなど)を投与した後、細胞を回収しRNAの抽出とRNAの品質のチエツクを行った。
マイクロアレイの解析をおこなうため、正常組織を用いて基礎実験を施行している。すなわち、適切な実験条件を選択するため、何回か繰りかえし、さらに至適条件を追求する予定である。
マイクロアレイを用いた実験の準備が整いつつあり、近日中にそれらのサンプルの遺伝子発現プロファイル解析を行う予定である。さらに、解析プログラムについて検討を行っており、解析ソフトの選択と解析ストラテジーについて議論中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Yamanaka R: "Marked enhancement of antitumor immune responses in mouse brain tumor models by genetically modified dendritic cells producing Semliki Forest virus-mediated interleukin-12"J Neurosurg. 97. 611-618 (2002)

  • [文献書誌] Yamanaka R: "Administration of interleukin-12 and -18 enhancing the antitumor immunity of genetically modified dendritic cells that had been pulsed with Semliki forest virus-mediated tumor complementary DNA"J Neurosurg. 97. 1184-1190 (2002)

  • [文献書誌] 山中龍也: "悪性脳腫瘍症例の治療感受性を規定する遺伝子発現プロファイル解析、ポストシークエンス時代の研究、ポストシークエンス時代における脳腫瘍の研究と治療"田淵和雄, 白石哲也監修, 九州大学出版会. 91-95 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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