研究課題/領域番号 |
14370432
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
齋藤 洋一 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (20252661)
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研究分担者 |
恵口 豊 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (20243206)
吉峰 俊樹 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (00201046)
加藤 天美 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (00233776)
小川 智 金沢大学, 医学系研究科, 教授 (90283746)
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キーワード | Gene therapy / Brain protection / HGF / Liposome |
研究概要 |
1)アカゲザルの大槽内に数回にわたり、レポータージーンであるLacZまたはGFP-ODNまたはDsRedをHVJ-Eに封入して遺伝子導入し、最終遺伝子導入から1週間後に処分し還流固定した。脳を取り出し、50ミクロンの凍結切片を作成し、脳内とくも膜下腔の動脈壁へのレポータージーンの導入を検討したが、自家蛍光が強かったり、非特異的反応が強かったりで、有意な遺伝子導入をどのレポータージーンにおいても、脳内、血管壁に観察できなかった。非ウイルスベクターであるHVJ-Eの神経組織および血管壁への進達度が不十分であるのか、レポータージーンの問題であるのかを現在、検討中である。 2)ラットの顔面神経上顎枝と下顎枝を切断し、8mmのギャップを作成し、シリコンチューブで橋渡しし、チューブ内にアルブミン封入した対照群と、HGFタンパクを封入した場合、HGFプラスミドを封入した場合での神経再生の速度、再生有髄線維の数、顔面神経核の神経細胞数の検討を行っている。今後、GDNF封入シリコンチューブとの比較も行う予定である。 3)ラット脳内(線条体)にコラゲナーゼを微量注入することで脳内出血モデルを作製した。今後、血腫周囲の脳実質内神経細胞死をTUNEL法で検討し、血腫腔内にHGFタンパクまたはHGFプラスミドを注入することで血腫周囲の神経細胞死の評価、および組織像の検討を行う予定である。また、ラットの行動を観察し、麻痺の程度を検討する。
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