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2002 年度 実績報告書

高齢者の転倒・骨折の病態と予防のための評価・測定システム及び運動プログラムの検討

研究課題

研究課題/領域番号 14370453
研究機関東京大学

研究代表者

武藤 芳照  東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (10143330)

研究分担者 高杉 紳一郎  九州大学, 医学部付属病院・リハビリテーション部, 講師 (40253447)
多賀 厳太郎  東京大学, 大学院・教育学研究科, 講師 (00272477)
山本 義春  東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (60251427)
キーワード転倒予防 / 老人骨折 / 介護 / 運動処方
研究概要

在宅高齢者を対象とした転倒リスクの指標としての身体機能評価・測定システムの検討及ぴ「転倒予防教室」の運動プログラム(8週間)の検討を行った。その結果、次のような結果が得られた。
1.健脚度の測定・評価ソフトを応用して高齢者の個人・集団について継続的に測定・評価を行うことにより・転倒・骨折予防への対応に役立つ基礎資料が得られることが示された。
2.高齢者の健脚度、特に「10m全力歩行時間」の測定による歩行速度と大腿骨頚部骨密度との関連が示され、転倒骨折予防プログラムの実施に当たって、両者もしくは歩行速度の指標を用いることは有用であると考えられた。
3.「転倒予防教室」での運動・教育プログラムにより、各年代で身体機能の向上が認められたが、心理面については、前期高齢者は改善されたが、後期高齢者は必ずしもその傾向は見出せなかった。プログラムの作成・指導実践に当たって、年代に応じた配慮が必要と考えられた。
4.「転倒予防教室」の入室時の内科的・整形外科的メディカルチェックで「運動不可」と判定される事例、多数の薬剤を服用している事例、運動中の転倒事例などが存在することから、運動・教育プログラムの実践に当たっては、安全配慮がきわめて重要であることが示された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 岡田真平, 上岡洋晴, 小林佳澄, 高橋亮輔, 太田美穂, 武藤芳照: "転倒予防を主眼とした高齢者の体力づくり"ジェントロジーニューホライズン. 14・4. 336-343 (2002)

  • [文献書誌] 上内哲男, 武藤芳照: "転倒症例における医療事故管理"理学療法ジャーナル. 36・10. 763-769 (2002)

  • [文献書誌] 武藤芳照, 太田美穂, 黒柳律雄, 上野勝則, 征矢野あや子: "高齢者の転倒・骨折の病態とその予防"整形外科. 53・3. 434-349 (2002)

  • [文献書誌] 侯文, 上岡洋晴, 武藤芳照: "北京における在宅高齢者の移動能力及びバランス能力と生活特性との関連"身体教育医学研究. 3・1. 7-14 (2002)

  • [文献書誌] 武藤芳照, 黒柳律雄, 上野勝則, 太田美穂: "転倒予防教室 第2版"日本医事新報社. 332 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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