研究課題/領域番号 |
14370465
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
安井 夏生 徳島大学, 医学部, 教授 (00157984)
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研究分担者 |
二川 健 徳島大学, 医学部, 助教授 (20263824)
中野 俊次 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (60294683)
高田 信二郎 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (20284292)
西良 浩一 徳島大学, 医学部, 講師 (10304528)
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キーワード | 仮骨延長術 / リモデリング / ビスフォスフォネート / メカニカルストレス / 骨強度 / 骨密度 |
研究概要 |
【目的】骨延長術における治療期間を短縮し、延長部骨強度を増加させるため、remodeling zoneで認められる骨吸収の抑制を試みた。最も強力な骨吸収抑制作用を有するbisphosphonateを骨延長モデルに投与し、延長仮骨における変化を評価した。 【方法】日本白色家兎の左脛骨にOrthofix M-100創外固定器を装着し、1週間の待機の後、0.7mm/dayで3週間の延長を行った。その後4週間仮骨成熟を待った。三群に分け、第I群は生理食塩水のみ静注した。第II群と第III群はそれぞれ週に0.004mg/kgと0.4mg/kgずつminodronic acidを静注した。画像評価として、隔週に一定条件の下、下腿の軟X線撮影を行い、得られた画像をpersonal computerで処理し、骨量をアルミニウム厚換算値で表現した。延長軸に沿って形成されるzoneの骨量を求め、各群でのパターンを表示した。骨強度測定には3点曲げ試験を行いultimate strengthとstiffnessで比較検討を行った。 【結果】延長終了4週後にはcortical zoneに隣接して認められるremodeling zoneの骨量は第I群より順に平均3.3mm、3.4mm、5.4mmであり、第III群ではremodeling zoneの形成は不明瞭になるだけでなく、cortical zoneも含めて骨量が増加していた。強度試験では、非手術側の脛骨はultimate strength及びstiffnessともに群間に有意差はなかったが、延長側は第III群が他の群に比較してどちらとも有意に増強していた。第II群は増強みられるが、有意ではなかった。 【考察】骨延長においてmineralizing zoneではtension stressによって誘導された骨形成因子が作用し、過剰な骨形成がおこっていると考えられる。しかし力学的負荷が少ない延長中は新性骨は直ちに吸収されると思われる。延長中の骨形成には内因性因子だけで十分であり、remodeling zoneでの骨吸収をいかに押さえるかが重要と考えた。
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