研究課題/領域番号 |
14370543
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
丹生 健一 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20251283)
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研究分担者 |
遠藤 壮平 日本大学, 医学部, 講師 (80246876)
大月 直樹 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (40343264)
志水 賢一郎 神戸大学, 医学部附属病院, 助手 (00335431)
俣野 哲朗 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (00270653)
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キーワード | 頭頚部癌 / 遺伝子治療 / 増殖型アデノウイルスベクター / COX-2 |
研究概要 |
アデノウイルスベクターを用いた新たな遺伝子治療法として増殖型アデノウイルスベクターを用いた遺伝子治療が最近注目されている。本年度は癌組織に特異的発現がみられるCOX-2をプロモーターとして組み込んだ増殖型アデノウイルスベクターを用いた頭頚部癌の遺伝子治療の可能性について検討した。 1 頭頚部扁平上皮癌培養株におけるCOX-2およびCARの発現について 頭頚部扁平上皮癌(cell line)におけるCOX-2及びCAR(Coxsackie virus and adenovirus receptor)のm-RNAレベルでの発現をreal-time PCR法を用いて測定した。今回使用した五つの頭頚部扁平上皮癌のcell lineにおいてはCOX-2は1〜125倍、CARは1〜5倍と発現度に差があることが判明した。また、COX-2の蛋白レベルでの発現については、Western Blot法を用いて現在、測定中である。 2 頭頚部扁平上皮癌における増殖型阿出のウイルスベクターの治療効果の検討 現在、アデノウイルスの初期遺伝子(E1A)の上流にCOX-2臓器特異性プロモーターを組み込んだアデノウイルス・replication competent virus(増殖性ウイルス)をベクターとして用いた頭頚部扁平上皮癌(cell line)に対する研究を行っている。Ad-CMV-galをコントロールに用いてAd-COX-2-E1aの頭頚部扁平上皮癌(cell line)に対するCytotoxicity Assayを測定し、real-time PCR法、Western Blot法で測定したCOX-2の発現レベルとの相関につき検討中である。 3 下咽頭癌におけるCOX-2の発現の臨床的意義についての検討 過去5年間(1993年〜1998年)の間に当科で手術治療を行った下咽頭悪性腫瘍患者の病理組織標本(手術前生検)において、COX-2の発現レベルを免疫染色法を用いて確認し、その他予後に関係すると言われている因子(リンパ節転移、組織分化度、腫瘍の大きさなど)と比べ生命予後に関する統計的検索を行っている。
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