研究課題/領域番号 |
14370573
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
副島 一孝 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (00246589)
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研究分担者 |
片平 次郎 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (70277151)
田邊 裕美 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (90328394)
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キーワード | 人工真皮 / PDWHF / 血管内皮細胞 / 線維芽細胞 / 血管新生 / 分層皮膚移植 |
研究概要 |
昨年度実施したラットによる実験モデルにて、全層皮膚欠損創に対して人工真皮を移植する際に培養血管内皮細胞、線維芽細胞にPDWHF (Platelet Derived Wound Healing Factor)を併用したとろ、術後5日目で既に人工真皮下層に血管の侵入が認められた。この結果により人工真皮と分層皮膚移植を同時に行って植皮が生着する可能性が示唆された。 そこで、本年度はラットの背部に作成した全層皮膚欠損創に人工真皮を移植するモデルを用いて、人工真皮と分層植皮の同時施行を試みた。予めPDWHF、血管内皮細胞、線維芽細胞を調整準備した。実験に際して、まずラット背部に全層皮膚欠損を作成する前にデルマトームを用いて10/1,000inch厚の分層皮膚を採取した。続いて2.5X2.5cm大の全層皮膚欠損を作成した。移植床に培養血管内皮細胞と線維芽細胞を散布し、予めPDWHFを含浸させた人工真皮(TERUDERMIS【○!R】、コラーゲンスポンジ単独タイプ、厚さ3mm、TERUMO)を移植し、同時に先に採取した分層皮膚を移植してtie-over固定した。10日目に開創したところ植皮は肉眼的に良好に生着しており、組織学的にも生着が確認された。本研究の成果は平成15年第12回日本形成外科学会基礎学術集会にて報告した。 本法を重症熱傷患者治療の臨床での応用に関して東京女子医科大学倫理委員会において審査を受け承認を受けた。 本研究の副産物として人工真皮を用いた組織工学皮弁の作成に培養血管内皮細胞、線維芽細胞およびPDWHFの併用を試みたところ、良好な組織構築が得られた。
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