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2004 年度 実績報告書

新しい歯周再生療法開発のためのエナメル蛋白活性部位の同定と同合成ペプチドの創製

研究課題

研究課題/領域番号 14370583
研究機関広島大学

研究代表者

高田 隆  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (10154783)

研究分担者 宮内 睦美  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (50169265)
工藤 保誠  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (50314753)
小川 郁子  広島大学, 病院・講師 (70136092)
松田 尚樹  長崎大学, アイソトープセンター, 教授 (00304973)
キーワードエナメルタンパク / アメロブラスチン / 歯周組織 / 組織再生 / ペプチド / 歯周靭帯細胞 / 骨芽細胞 / 石灰化
研究概要

歯周組織再生療法として注目されているエナメル蛋白の生物活性を示す蛋白の種類や活性部位の同定ならびに同活性部位の合成ペプチドによる新しい歯周組織再生療法剤開発の可能性を検討するため、申請書にある計画にそって研究を遂行した結果、本年度は以下の成果を得た。
1.15年度の検討によって歯根膜細胞の分化を促進する活性のあることが明らかとなったアメロブラスチンN端ポリペプチド部アミノ酸数を増減し,分化促進能のピークを検討した結果,今回検討したポリペプチド長の増減は細胞増殖に変化を及ぼさなかったが,16アミノ酸より長いペプチドはアルカリホスファターゼ活性や石灰化物形成能を促進した。
2.合成ペプチドをコードするcDNAをCMVベクターにて導入したところ,細胞外分泌ドメインを持つベクターを用いた場合に,アルカリホスファターゼ活性や石灰化の亢進が認められ,細胞表面に合成ペプチドに対するレセプターの存在する可能性が強く示唆された.そこで,この系を用いてレセプターの同定を試みたが,完遂するには至らなかった.
3.合成ペプチドの組織再生促進作用に関する検討をラットの歯周欠損モデルを用いて行った結果,対照群では明らかな組織再生が観察されなかったのに対し,合成ペプチド投与群では明らかな結合組織付着の新生や上皮の進行増殖がみられ,合成ペプチドの新しい歯周組織再生薬としての有用性が示された.
4.本研究で得られた成果を特許出願するとともに,歯科医学会総会に公表した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] 合成エナメル蛋白を用いた歯周組織再生療法開発の試み2004

    • 著者名/発表者名
      高田 隆他
    • 雑誌名

      日本歯科医師会雑誌 57・4

      ページ: 95

  • [産業財産権] 生理活性ペプチド及びこれを有効成分とする薬剤2004

    • 発明者名
      高田 隆, 北川 尚嗣, 金田 裕司
    • 権利者名
      生化学工業式会社
    • 産業財産権番号
      特願2004-240548
    • 出願年月日
      2004-08-20

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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