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2003 年度 実績報告書

二次口蓋形成における口蓋上皮MEE細胞の機能分化と消失プログラムの分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 14370588
研究機関日本歯科大学

研究代表者

田谷 雄二  日本歯科大学, 歯学部, 講師 (30197587)

研究分担者 島津 徳人  日本歯科大学, 歯学部, 助手 (10297947)
佐藤 かおり  日本歯科大学, 歯学部, 講師 (90287772)
柳下 寿郎  日本歯科大学, 歯学部, 講師 (50256989)
青葉 孝昭  日本歯科大学, 歯学部, 教授 (30028807)
キーワード二次口蓋 / マウス / MEE細胞 / アポトーシス / 細胞接着 / 細胞運動 / Rhoファミリー / プロテオグリカン
研究概要

本研究では、in vivoでのマウス口蓋形成をよく再現しうる培養系の確立を目指し、マウス二次口蓋形成を特徴付ける左右突起の接着から癒合、間葉合流における遺伝子・蛋白発現の推移を解析している。本年度に実施した口蓋突起の培養実験では、培養期間での口蓋形成(その進行速度)は口蓋突起の採取時期に依存しており、下方伸長期において既にMEE細胞は接触・上皮索形成・分断・消失に向けたプログラムが作動していることを明らかにした。口蓋突起の接着癒合に関る分子機構を探る目的で、口蓋突起試料をヒアルロニダーゼ前処理、あるいはプロテオグリカン合成阻害剤(MUβX)の共存下で培養実験を行い、MEE細胞の接着には細胞外基質の主成分であるプロテオグリカンが重要であることを再確認した。上皮索の形成から分断・消失に至る分子機構に関連して、MEE細胞のアポトーシスを抑制する目的でカスパーゼ抑制剤を培地に添加することにより、上皮索は形成されるが、分断化は著しく遅延することを確かめた。上皮索の構成細胞をレーザ顕微切断法(Laser-capture microdissection ; LMD)で分離し、リアルタイムPCRで遺伝子発現を定量解析した結果では、細胞運動能や細胞骨格の改築にかかわるRhoファミリー遺伝子群(cdc42・N-WASP・MRCK・ERM, ROCK-I)の発現が下方伸長期に比べて上皮索形成期に亢進しており、分断期ではsnail遺伝子の発現が高まっていることが分かった。このsnail発現の役割に関連して、アンチセンスODN添加の培養実験からMEE細胞の運動能の抑制と間葉組織での形質転換の道筋に向かうことも明らかにした。これらの研究成果について論文公表の準備を進めている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 青葉孝昭 他6名: "これからの口腔病理学を探る-発生から病態・再生へ"the Quintessence. 22. 108-111 (2003)

  • [文献書誌] 青葉 孝昭 監修: "新口腔病理学"医学情報社. 300 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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