研究課題/領域番号 |
14370608
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
奥田 克爾 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (40085741)
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研究分担者 |
加藤 哲男 東京歯科大学, 歯学部, 助教授 (00159253)
石原 和幸 東京歯科大学, 歯学部, 助教授 (00212910)
君塚 隆太 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (90287178)
山中 あゆみ 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (40231667)
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キーワード | 歯周病 / 歯周病原細菌 / 動脈硬化 / ApoE / ノックアウトマウス / サイトカイン / Porphyromonas gingivalis / Treponema denticola |
研究概要 |
動脈硬化などの虚血性疾患には、高脂血症、肥満、喫煙、遺伝的要因などさまざまな因子が関わっている。1980年代に入り、Chlamydia pneumoniae、Helicobacter pyloriさらにヒトサイトメガロウイルスがみつかることからその病因になることも指摘された。私たちは、動脈硬化部位の包埋標本からDNAを抽出し、Treponema denticolaのDNAが混入しているかRT-PCR法で調べたところ、26名の患者サンプルのうち6名の標本にT.denticolaのDNAを検出することが出来た。さらに、T.denticolaの抗原は、T.denticolaのDNAが検出された切片標本に存在することを蛍光抗体法で証明した。Porphyromonas gingivalis、Actinobacillus actinomycetemcomitans、Campylobacter rectus、Tannerella forsythensis、T.denticolaの16S rRNAが心冠状動脈内壁プラークから検出され、歯周病の進行程度すなわち歯周ポケットの深さ、および歯周病の局所からの検出率と関連することがわかった。 T.denticolaは、human peripheral blood mononuclear cellsから産生されるIL-1β,IL-6およびTNF-αをそのdentilisin酵素で分解することを明らかにした。さらに、T.denticolaは、ICAM-1とIL-8の産生を促すが、同時にdentilisinで分解することによって、動脈の炎症を修飾することを明らかにした。当初の研究計画では、歯周病原性細菌がApoEノックアウトマウスで動脈硬化を促進するか検討するin vivoの研究に到達できなかったが、in vitroの実験系で歯周病原性細菌のなかでT.denticolaなどが、動脈硬化に関与することを示すことが出来た。
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