研究課題
基盤研究(B)
咬筋の痛みの発現には血流が関与しているとの観点から、まず健常者における咬筋の基本血流動態を把握する必要がある。本研究ではまず近赤外線分光計を用いてこれを把握した。同時にTMD患者の咬筋の特徴的所見を超音波診断法において明らかにした。検討項目は以下のようである.1.近赤外線分光計による咬筋血流動態の把握A.適切な計測部位の決定B.血流動態の変動2.電気刺激療法が咬筋血流動態に及ぼす影響-健常者を対象とした最適条件の検索-3.MPD患者における咬筋の超音波像4.咀嚼筋障害を主徴候とする患者に対するスタビライゼーションスプリントの有効性5.筋突起過長症のCT所見以上の研究によって、痛みの原因のひとつとして充血による筋肉浮腫が挙げられることを証明した。さらに治療法として低周波治療器に着目して、同装置による咬筋の基本血流動態の変化を把握した。臨床例ではスタビライゼーション型スプリントの有効性を検証した。さらに、咬筋を含む咀嚼筋の変化が関与するとされる、筋突起過長症においてCT画像上でその特徴を明らかにした。以上から、TMD患者の咬筋痛については、超音波装置によって評価可能であり、その治療法としての低周波治療器の応用に道筋をつけることが出来た。また治療効果の評価には近赤外線分光計が役立つものと考えられた。
すべて 2005 2004 2002
すべて 雑誌論文 (13件)
Oral Surg Oral Med Oral Pathol Oral Radiol Ended (in press)
ページ: 99-99
Oral Surg Oral Med Oral Pathol Oral Radiol Endod 98
ページ: 337-341
日顎誌 16
ページ: 152-158
Aichi-Gakuin Dental Science 17
ページ: 39-45
J Jpn Soc TMJ 16
Oral Surg Oral Med Oral Pathol Oral Radiol Endod 93
ページ: 195-201
Dentomaxillofac Radiol 31
ページ: 204-208
Orthod Waves 61
ページ: 343-349