研究課題/領域番号 |
14370621
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
勝海 一郎 日本歯科大学, 歯学部, 教授 (50120639)
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研究分担者 |
前田 宗宏 日本歯科大学, 歯学部, 助教授 (10219280)
小倉 陽子 日本歯科大学, 歯学部, 助手 (20366769)
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キーワード | 歯科用切削器具 / 根管拡大形成 / 切削トルク / エンジン用RTファイル / ニッケルチタン製器具 |
研究概要 |
連続回転や反復回転などの各種試験モードで、切削、記録、分析が可能な根管切削トルク測定装置を用い、レジン製規格化根管模型や抜去歯に対して、エンジン用のRTファイルや各種のニッケルチタン製根管拡大形成器具により切削試験を行った。結果の概要は、以下の通りである。 1.エンジン用RTファイルによる根管の切削は、器具の径やテーパーなどによって切削の様相は様々であったが、根管は効率的に切削がなされた。ニッケルチタン製の各種器具の切削の様相は、エンジン用RTファイルと同様の傾向を示したが、その様相は不安定で切削が非効率なものが多かった。なお切削は、器具の先端形態や刃部の断面形態によって強く影響された。 2.切削回数が増すごとに、多くの器具では切削トルクが増大して切削が非効率となったが、これは切削による刃の鈍化や変形に起因して起こった。 3.根管切削時のトルクは、刃部の径の大きい位置での値が測定されるため、トルク制御機構を装備したエンジン装置を使用する際には、器具先端部の破断時のトルクを参考に設定する必要のあることがわかった。 4.抜去歯における切削後の根管のマイクロフォーカスエックス線CT装置による観察により、切削後の形態は本来の根管形態によって強く影響されることがわかった。
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