研究課題/領域番号 |
14370629
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研究機関 | 明倫短期大学 |
研究代表者 |
野村 章子 明倫短期大学, 歯科技工士学科, 教授 (80134948)
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研究分担者 |
野村 修一 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (40018859)
山田 好秋 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80115089)
河野 正司 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (50014098)
高橋 肇 亀田製菓株式会社, 食品開発部, 主任
江川 広子 明倫短期大学, 歯科衛生士学科, 講師 (10310492)
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キーワード | 摂食・嚥下機能 / 要介護者 / 日常生活動作 / 食品摂取状況 / 食品物性 / 凝集性 / 流動性 / 試験食品 |
研究概要 |
本研究の目的は、流動性に富みかつ凝集性のよい食品について物性試験を行うことにより、摂食・嚥下機能に障害のある要介護者のための食品としての有効性を評価することにあった。そのために明確にしなければならなかった具体的な事柄は、食品としての物性(咀嚼性・食塊形成性)であった。 研究計画の初年度は、高たんぱく、低カロリーとして注目されているグルテンの構成要素である2つのタンパク(グリアジン、グルテニン)に着目し、小麦粉からのグリアジンおよびグルテニンの単離と、単離したグリアジンおよびグルテニンの電気泳動分析を行った。次年度は、高純度ではないが比較的入手しやすいグルテニンとグリアジン材料を用いて調整したクッキーの物性測定を行った。 平成16年度は、今までの研究成果に基づき、調整する試験食品の種類を増やし、物性測定と臨床試験後の咀嚼性・食塊形成性との対応を検討した。と同時に、要介護者の摂食・嚥下機能、全身状態の観点から、介護食のあり方について検討した。研究結果については、以下のように公開した。 ・要介護者の摂食・嚥下機能の状況を、全身状態とともに調査した結果、日常生活動作と食事摂取状況との関連性を明確にし、第15回日本老年歯科医学会学術大会で報告した ・流動性に富みかつ凝集性のよい食品を新たに調製し、物性測定結果を第10回日本摂食・嚥下リハビリテーション学会学術大会で報告した ・歯の咬合面形態と咬合様式を歯科技工学的観点から詳細に分析して、食塊形成との関連性を明確にし、第3回明倫短期大学学会学術大会で報告した ・得られた結果をとりまとめて、報告書を提出した
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