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2004 年度 実績報告書

歯槽骨再建・再生を目指した高次炭酸アパタイト・コラーゲン複合体の創製

研究課題

研究課題/領域番号 14370634
研究機関広島大学

研究代表者

岡崎 正之  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (30107073)

研究分担者 赤川 安正  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00127599)
野村 雄二  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (80218370)
平田 伊佐雄  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (40346507)
小原 政信  広島大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (60132479)
山口 俊郎  大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (40167698)
キーワードアパタイト / コラーゲン / 複合体 / 有機マトリックス / 骨再建・再生
研究概要

高齢化社会を迎えた現在の歯科医療にとって、歯槽骨吸収の進行を抑制・治療し、健全な咬合機能を回復することは、重要なテーマである。いかにして骨再生能の衰えている高齢者に対し、義歯や人工歯根を保持できる安定した歯槽骨を再建し完全な機能回復を達成するかが緊急の課題である。その為には、骨芽細胞の誘導を促進し活性を高める必要がある。本研究では、アパタイト複合体に、生体触煤として知られるMg等の二価金属イオンをその表層に配し、これを介在させることにより骨芽細胞の誘導を促進し、さらには複合体の超多孔化を図ることによりBMPのような生理活性物質の拡散や骨芽細胞の侵入を容易にし、迅速な骨再生を可能とする新規機能性骨代替材料の創製を目指す。このことにより骨代替材料を自然骨に置き換えることができ、修復部の生体内での機能回復を飛躍的に向上させることが可能となる。
すでに、有機マトリックスとコラーゲンを結合させたアパタイトとのハイブリッド化に成功しているので、本年度は表面状態解析、並びに化学結合状態の解析を行った。化学結合の分析には前年度申請備品のFT-IR装置、並びに既存のSEM, TEM、ESCA等を利用した。また、アパタイト・コラーゲン複合体の超多孔化を図るため、各種含水量のことなるアパタイト・コラーゲン複合体を遠心法により作成し、凍結乾燥することにより気孔率のことなるスカフォールドを創製した。細胞培養実験の結果、この複合体内部まで細胞が侵入していることを確認した。また、これら複合体に付形性を与えるために、HApフレームを導入し、BMPの添加も試みたところ、良好な骨形成促進効果が得られ、再生医療に役立つスカフォールドの創製が可能となった。今後、動物実験による骨生成能に関し、血管新生因子の導入も検討していく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Osteoblast proliferation behavior and bone Formation on and in CO_3apatite-collagen sponges reinforced with a porous hydroxyapatite frame.2004

    • 著者名/発表者名
      Tieliewuhan Y, Okazaki M, et al.
    • 雑誌名

      Dent Mater J 23

      ページ: 258-264

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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