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2002 年度 実績報告書

Osseointegrationに影響を及ぼす種々の物理的因子の検討

研究課題

研究課題/領域番号 14370637
研究機関徳島大学

研究代表者

市川 哲雄  徳島大学, 歯学部, 教授 (90193432)

研究分担者 山下 菊治  徳島大学, 歯学部, 助教授 (30182497)
友竹 偉則  徳島大学, 歯学部, 助手 (70263853)
蟹谷 英生  徳島大学, 歯学部, 助手 (10294711)
川本 苗子  徳島大学, 歯学部附属病院, 助手 (40335823)
キーワードOsseointegration / 物理的因子 / 磁場 / in vitro / in vivo / 組織 / リモデリング
研究概要

Osseointegrationを促進するための物理的方法は、インプラント周囲に、温熱、電流、磁場、振動などの刺激を加えてOsseointegrationを促進する方法であり、簡単で為害作用も少ないがその効果については一定の見解が得られていない。また、磁性アタッチメントは巾広く利用されておりインプラントにも応用されているが、磁場が生体に対して及ぼす影響についても統一された見解はない。このようにOsseointegrationに影響を与える物理的因子を整理し、臨床上重要な因子に焦点を絞りその影響を検討し、さらにOsseointegrationを促進する方法として臨床応用可能かどうかを検討した。1)低出力超音波パルス、2)静磁場、3)チタンと異種金属の接触によるガルバニック効果、4)電磁誘導 5)レーザー照射についてin vitro、in vivoの系においてその影響を評価することを目的として、今年度は静磁場についての実験を行い興味ある知見が得られた。純チタン被覆磁石構造体(B=90mT)を試作し(接合部はレーザー溶接)静磁場として用いた。in vitroの系ではMC3T3-E1細胞を磁石構造体上で培養した。細胞増殖、骨基質の形成、石灰化においてチタンのみの対照群と比べ、2週経過すると両群で顕著な差はみられなかった。一方、ラット大腿骨に埋入したin vivoの系では、3週では実験群の界面に種々の組織がみられ、対照群が一定の幅をもった骨組織に覆われていたことに対して大きく異なっていた。12週では大きな差を認めなかったことから、静磁場は骨創傷治癒過程でのリモデリングに大きく影響を及ぼし、治癒過程を過ぎるとほとんど影響を及ぼさないことが示唆された。しかしこの過程でのリモデリングが活発であれば、その後定常状態となった際に骨梁が保持される傾向にあることが明らかとなった。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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