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2004 年度 実績報告書

早期骨化仮骨延長法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 14370661
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

原田 清  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (30228639)

研究分担者 丸岡 豊  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (10323726)
キーワード仮骨延長法 / 骨形成 / 成長因子
研究概要

本研究では、治療期間が長期に及ぶという仮骨延長法の短所を改善すべく、骨形成に関与する各種growth factorに着目し、骨延長部位に発現しているであろうと思われるこれらgrowth factorの同定ならびに骨延長部位への発現時期を分析・解明することで仮骨延長法の治療期間を短縮させることを目的としている。本研究の今年度の研究計画は、ウサギ下顎骨の仮骨延長部に発現する各種growth factorを経時的に同定し、さらに同定されたgrowth factorを骨延長部に先行投与して骨形成の状態を経時的に観察すること。また、骨延長部の骨化促進のためのgrowth factorの選択、組み合わせ、指摘投与方法・時期・頻度などを検討し、ウサギ下顎骨の骨延長部骨化をもっとも促進・短縮化し得る仮骨延長法を確立すること。さらに、可能であれば本実験系をウサギよりも大型のイヌにおいて確立することであった。しかし今のところ、イヌを使用した実験系の確立には至っておらず、専ら再現性のよいウサギの実験系での研究が進行中である。現在までのところ、延長部に各種growth factorのmRNAが発現していることは判明しているが、それらの完全同定と発現強度を時系列に整理するには至っていない。一方growth factorの骨延長部への先行投与実験においては、骨形成因子を骨延長開始時よりも延長終了後固定開始時に投与するほうが延長部の骨化が促進することがわかっており、これを他のgrowth factorに置き換えた場合の比較検討を行っている。なお骨形成と直接関連はしないが、下顎骨骨延長部周囲の軟組織、特に筋肉や粘膜に、仮骨延長法の場合と一期的骨延長の場合とで組織学的な差が確認された。さらに免疫染色等を応用して骨延長部周囲軟組織の細胞増殖活性や再生能を観察したところ、一期的骨延長に比して仮骨延長の方ではそれらマーカーが増加している像が観察された。仮骨延長法はその周囲の軟組織を含めたhistiogenesisといわれているが、周囲筋肉や顎骨の場合であれば歯肉・粘膜の骨延長に伴う変化を解明することも今後の本研究テーマに関連する重要課題と考える。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Maxillary distraction in patients with cleft deformity using a rigid external distraction device : A pilot study on the distraction ratio of the maxilla to the device.2004

    • 著者名/発表者名
      Harada, K., Sato, M., Omura, K.
    • 雑誌名

      Scand J Plast Reconstr Surg Hand Surg 38(5)

      ページ: 277-280

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Blood-flow change and recovery of sensibility in the maxillary dental pulp during and after maxillary distraction : A pilot study.2004

    • 著者名/発表者名
      Harada, K., Sato, M., Omura, K.
    • 雑誌名

      Oral Surgery Oral Medicine Oral Pathology 98(5)

      ページ: 528-532

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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