研究課題
基盤研究(B)
(A)モデル動物を用いた解析関節炎自然発症モデルマウス:progressive ankylosis(ank)の解析を行った。一月齢、二月齢、三月齢、四月齢、五月齢、六月齢における変異のホモ接合体および野生型の各雌雄個体につき、顎関節および後肢指関節のヘマトキシリンーエオジン染色標本を作製し形態変化を観察した。後肢指関節における関節の破壊像は、六月齢ホモ接合体においては極めて著名に認められたに対し、野生型と比較して関節円板の菲薄化と顎関節滑膜への軽度の炎症反応が認められた。これらの事より、顎関節の病態の進行は他の関節に比べ緩慢であるが、関節炎が惹起されることが明らかとなった。(B)ヒトANK遺伝子変異の解析本遺伝子解析研究「顎関節症に関するヒト遺伝子研究」の申請は平成14年12月9日に京都大学医学研究科「医の倫理委員会」にて承認された。近年報告がされた(Florence W.L.et al.,2003)プロモーター領域のポリモルフィズムANK-ORおよびANK-TR(それぞれ5非翻訳領域のTCGCCCCGおよびCCGの繰り返し数のポリモルフィズム)について、我々の収集した約80検体についても同部のポリモルフィズムの解析を行った。顎関節疾患患者群の群内において、cliking16ケース、intermittent lock13ケース、closed lock36ケースというのが主要なカテゴリーであることが判明した。顎関節疾患患者群の群内比較をおこなうことにより、cliking、intermittent lock、closed lockケースのなかに何らかのポリモルフィズムの集積があり、またそれに順序があるかどうかを検討した。現在までのところ、ポリモルフィズムと病態の間に若干の関連をうかがわせる傾向を認めるが、よりに評価するために発症年齢や性別といった交絡因子の調整を行っているところである。
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