研究概要 |
2004年度は2003年度のデータの確認と周辺premotoneuronの活動特性、嚥下運動に関わる連携について検討した。 1.三叉神経運動核以外を除去した組織(NOSP)においては従来よりの培養脳幹の研究で用いた刺激と同じ刺激を行ってもリズミカルな膜電位の変化は得られなかった。一方、三叉神経運動核の周辺組織をつけたプレパレーション(NOSP,ISP)においては同じ刺激で5から8Hzのリズム性変化が認められた。このことからこのリズムを作るパタンジェネレータは三叉神経運動核周辺組織内にあると考えられた。 2.そこでパッチクランプ法を用いて、周辺の組織内のpremotoneuronの膜電位の変化を観察した。 実験1と同様の刺激を行い変化を観察した。 Premotoneuronは3群に分けられた。 1.膜電位から持続的なスパイクがトニックとも言える状態で得られた 2.不規則なスパイクの間隔を示した。 3.リズミカルなスパイクを示した。 3の結果を示したpremotoneuronの局在はいわゆるregio-Hと呼ばれる領域、三叉神経中脳路核内、その他三叉神経運動核に接する領域であった。それら細胞の特性は現在検討中である。 3.嚥下に関わる変化について、嚥下が呼吸性活動を止めるメカニズムについて検討した。 その結果嚥下時の呼吸抑制効果はadorenergic receptorが関与していることが明らかとなった。
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