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2004 年度 実績報告書

近赤外線を用いた非侵襲性・携帯型誤嚥診断システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 14370679
研究機関昭和大学

研究代表者

道脇 幸博  昭和大学, 歯学部, 助教授 (40157540)

研究分担者 山下 夕香里  昭和大学, 歯学部, 講師 (50260906)
キーワード4次元MRI / 嚥下造影 / 鼻咽腔内視鏡検査 / 嚥下運動 / 嚥下障害
研究概要

誤嚥の機序を解明するためには、正常な嚥下運動を詳細に解明しておく必要がある。しかし嚥下造影検査や内視鏡検査では、複雑で速い嚥下運動を3次元空間で観察することはできない。そこで、4次元MRI撮像法を用いて嚥下運動の可視化に関する研究を行った。
被験者は、本研究に対して同意の得られた健常成人1名(25歳、男性、個性正常咬合)である。次元MRIの撮像法はすでに報告したように同期サンプリング法である。撮像断面は9(断面)スライス、フレーム間隔は66msec(15フレーム/秒)、1スライスあたりの画像数は35フレーム(2310msec分)とした。スライス厚さは4mm(ギャップ1mm)に設定したため、撮像の範囲は正中矢状断を中心に左右幅44mm(両端のうち片方のギャップ幅1mmを除外)の範囲となった。また各スライスに付き35枚の2次元連続画像(9スライスでは計315枚の画像)が得られた。この315枚分の撮像データを外部コンピュータ上で3次元可視化用のソフトウエア(AVS/Express)形式に変換した。ボクセルサイズは1mm^3に変更(線形補完法)し、レイトレーシング法にて全フレームを可視化するともに3次元構築画像とした。さらに得られた3次元画像を時間軸上で連続再生することで4次元画像とした。
その結果、従来の内視鏡検査や嚥下造影検査に比べても、嚥下時の舌や軟口蓋、咽頭、喉頭の動きを詳細に画像化することができた。また嚥下時の鼻咽腔閉鎖は、まず咽頭側壁と後壁の収縮に始まり、次いで軟口蓋の挙上が起こることが明らかになった。
今後は、舌や咽頭、喉頭の動きの解明を進めて、誤嚥の機序を解明し、近赤外線法による診断法に展開していく予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 4次元MRIによる嚥下時の鼻咽腔閉鎖運動の観察2005

    • 著者名/発表者名
      道脇幸博, 他
    • 雑誌名

      日本口腔科学会雑誌 54(印刷中)

  • [雑誌論文] 摂食・嚥下障害者への提供を目的とした米飯に関する基礎的検討2005

    • 著者名/発表者名
      齋藤真由, 道脇幸博, 他
    • 雑誌名

      日本口腔科学会雑誌 54(印刷中)

  • [雑誌論文] 食べ易い食肉のテクスチャー特性と咀嚼運動2004

    • 著者名/発表者名
      高橋智子, 中川令恵, 道脇幸博, 他
    • 雑誌名

      日本家政学会雑誌 55

      ページ: 3-12

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 口腔癌術後患者における摂食・嚥下機能の改善過程の検討2004

    • 著者名/発表者名
      難波亜紀子, 山下夕香里, 高橋浩二, 道脇幸博, 他
    • 雑誌名

      日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 8

      ページ: 156-166

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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