研究課題/領域番号 |
14370685
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
飯田 順一郎 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (90151232)
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研究分担者 |
藤森 修 名古屋市立大学, 医学部, 助教授 (30128350)
井上 農夫男 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (20091415)
佐藤 嘉晃 北海道大学, 大学病院, 講師 (00250465)
金子 知生 北海道大学, 大学病院, 講師 (10241340)
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キーワード | 機械的刺激 / 微小血管 / 血管 / 白血球 / 血管新生 / 加齢 / 老化 / 口腔周囲組織 |
研究概要 |
1、機械的刺激に対する微小血管の即時的な応答性、特に血管内皮細胞と白血球との相互作用における加齢変化の解明。 若齢、老齢のゴールデンハムスター頬袋の微小血管(毛細血管後細静脈)を生態顕微鏡下で上皮の上から加工した微小ガラス棒で刺激し観察した。すなわち持続的および間歇的(10分毎)な圧迫刺激を加え、生態顕微鏡下で白血球の血管外遊走の出現様相を経時的に評価すると同時に、組織定量学的に白血球の種類を同定した。その結果、若齢において持続的刺激において刺激部位直後の部位に多形核白血球、単球の血管内皮への接触・接着が有意に増加した。老齢に関しては現在データの整理中である。 2、機械的刺激に対する微小血管の長期的な形態変化の加齢による変化の解明。 マウス背部皮下の微小血管床を用いたdorsal skin chamber法を用い、若齢、老齢のハムスターの背部皮下組織に、持続的および間歇的(12時間毎)な圧迫刺激を加え、顕微鏡下で刺激開始から7日間、血管透過性亢進反応、毛細血管の太さの変化、および血管新生の様相を定量的に計測した。若齢においては持続的刺激において持続的に血管透過性が亢進した。間歇的刺激の5から7日後に血管新生が同一動物で観察され新たな血流が生じた。さらに毛細血管の直径は徐々に増加し7日目に2倍以上の太さに変化していることが観察された。 3、口腔周囲組織の機能に関する加齢変化の基礎データの収集 咬みしめることが全身の筋機能(握力)に与える影響をとりあげ基礎的なデータ収集を行った。その結果成人においては最大握力を発揮する場合に咬みしめる者(A)と歯を接触させないもの(B)の2群に分類できること、またAの方が筋力が高い傾向にあること、さらにAは咬みしめた時、Bは歯を接触させない時の方が高い筋力を発生することが明らかとなった。
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