研究概要 |
Streptococcus mutans MT8148株の3種のgtf遺伝子およびgbpC遺伝子を大腸菌に発現させたリコンビナントGTF(rGTF)とリコンビナントGbpC(rGbpC),ならびにGbpCをコードする遺伝子に抗生物質耐性遺伝子を挿入することにより作製したGbpC欠失変異株を用いて,S.mutansのう蝕発生機序におけるGbpCの役割を調べ,以下の結果を得た. 1.GbpC欠失変異株C1の唾液被覆ヒドロキシアパタイトへのスクロース非依存性付着能は,親株式会社MT8148と比較して有意に低かった. 2.GbpC欠失変異株C1のスクロース依存性付着能およびデキストラン結合能は,親株MT8148と比較して有意に低かった. 3.ラットを用いた実験う蝕系におけるGbpC欠失変異株C1のう蝕誘発能は,親株MT8148と比較して有意に低かった.
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