研究課題/領域番号 |
14370704
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研究機関 | 朝日大学 |
研究代表者 |
田村 康夫 朝日大学, 歯学部, 教授 (40113047)
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研究分担者 |
仲岡 佳彦 朝日大学, 歯学部, 助手 (50319125)
長谷川 信乃 朝日大学, 歯学部, 講師 (50278206)
飯沼 光生 朝日大学, 歯学部, 助教授 (70184364)
近藤 亜子 朝日大学, 歯学部, 助手 (10350878)
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キーワード | 超・極低出生体重児 / 咀嚼発達 / 咀嚼筋 / 筋電図 / 時系列分析 |
研究概要 |
14年度に引き続き、コントロール群としてIIA期とIIIA期の健常正常咬合児と、超・極低出生体重児はIIA期を出発点としたIIIA期の小児を対象に、デンタルプレスケールによる咬合接触面積、咬合力および咬合力バランスの診査と、咀嚼筋筋電図による咀嚼機能の発達についてのデータ収集を行っている。 またそれとは別に、平成10年度に超・極低出生体重児の保護者を対象に咀嚼に関する調査を行った。が、本年度さらに同一被検者の保護者104名を対象に5年後(現年齢6〜9歳)のアンケートによる追跡調査を行った。アンケート項目は咀嚼の問題に関して12項目、その他の問題に関して2項目の計14項目についてであった。回収できたのは、超・極低出生体重児が34名(回収率69.4%)、1500〜2000g未満の低出生体重児が27名(回収率49.1%)であった。その結果、5年前と現在とを比較すると、5年前に超・極低出生体重児で有意に多く認められた口腔機能発達や形態に関する問題点(1.米飯の食べる量、2.食事中水分摂取、3.前歯で粉砕する硬い食品、4.臼歯で粉砕する硬い食品、5.口に含んだまま飲み込まない、6.言語発達、7.頭部変形)は、いずれも有意に減少しでいた。これらの結果から、超・極低出生体重児をもつ保護者は1〜3歳頃まで児の咀嚼機能発達の遅れを強く感じているが、児が成長するにつれてその遅れを感じる保護者の割合が次第に減少していることが明らかとなった。
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