研究課題
基盤研究(B)
1.キトサンナノパーティクル(nanoCP)は、低分子量キトサンを用いて粒子径を減少させ、Gd含有率を増加させることにより、従来タイプより高濃度でGdを細胞内・表面に局在化させることができた。2.過去にin vivo NCT試験に用いたGd-nanoCPs-L(分子量950kDa、320nm、Gd含有率7%)と今回細胞へのGd付着・取込量の最も高かったGd-nanoCPs-H(分子量10kDa、155nm、Gd含有率23%)を用いてIn vitro Gd-NCT試験を行った。培養したB16F10細胞の中性子照射による殺傷効果を評価した。Gd-nanoCPs-L(Gd濃度基準で40ppm)およびGd-nanoCPs-H(Gd濃度基準で15ppm)をそれぞれ細胞に暴露した場合の腫瘍細胞殺傷効果はほぼ同等であり、さらにGd-nanoCPs-H量をGd濃度基準で60ppmとした場合、腫瘍細胞殺傷効果は増強する傾向を示した。以上の結果から、Gd-nanoCPs-HはGd-NCT効果の増強をもたらす可能性があることが分かった。3.粒子径38nm、Gd濃度4.5mg/mLのミセル様脂質ナノエマルション(Gd-nanoMIC)を開発し、この2mLを静脈内へ連続投与することによって、1mLを2回繰り返し投与した場合に比べて有意に高い腫瘍内蓄積164μm/g wet tissueを達成した。これは、有効な治療を可能にするレベルであった。また、今後の展開のための新たな技術的成果は以下のようになる。4.BNCTへの適用拡大のためにはBSHの大量生産プロセスの開発と化学修飾が必要である。5.さらなる新規製剤開発のため、非架橋型キトサンナノ粒子の調製、ポリ(ε-カプロラクトン)のナノ粒子の調製、高速楕円ロータ型混合機による無菌・少量・乾式プロセスの開発を成功させた。
すべて 2005 2004 2003 2002
すべて 雑誌論文 (16件) 図書 (8件)
Proceedings of 8^<th> International Symposium on Agglomeration, Bangkok Thailand, March 16-18
ページ: 31-38
Proceedings of 8th International Symposium on Agglomeration, Bangkok, Thailand, March 16-18
ページ: 321-325
Proceedings of 8th International Symposium on Agglomeration, Bangkok Thailand, March 16-18
ページ: 335-338
粉体工学会誌 41
ページ: 881-892
J.Soc.Powder Technol., Japan 41
Proceedings of ROC-Japan Joint Symposium on Particle Design, Nanotechnology and Drug Delivery, Taiwan May 9-11
ページ: 104-105
化学工学 67
ページ: 678-681
Pharm Tech Japan 19
ページ: 79-86
Chemical Engineering of Japan 67
Eur.J.Pharm.Biopharm. 54
ページ: 119-124
Drug Delivery System 17
ページ: 355-364
Proceedings of World Congress on Particle Technology, Sydney 4
ページ: 357
Research and Development in Neutron Capture Therapy (ed. by W Sauerwein, R. Moss, A. Wittig)(Monduzzi Editore, Italy)
ページ: 797-801